日本におけるスポーツトレーナーの現状。

プロ野球やJリーグなどのプロスポーツチームでは、メディカル担当と呼ばれるアスレティックトレーナーが3〜5名と、フィジカル面を担当するコンディショニングコーチ(サッカーにおいてはフィジカルコーチの呼称)がチームに数名所属しているケースがほとんどです。一方、社会人や大学などのアマチュアスポーツの多くは、1人のトレーナーがメディカルとフィジカルの両方を担当しているのが現状です。設備面、収入、労働時間など、スポーツトレーナーの仕事環境や雇用条件においても、アメリカと比べ、日本の水準は決して高いとはいえません。旧式のトレーニングマシン、プレハブで仕切ったトレーナールームという環境の中で、1日10数時間、年間休日30日以下の条件で頑張っているトレーナーもたくさんいます。ただし近年は、現場におけるスポーツ医科学の普及とともに、選手やチームにとってトレーナーは不可欠な存在になりつつあり、需要の増加にともない労働環境、条件も少しずつ改善されてきています。また、スポーツトレーナーの国家資格が存在しない現在の日本では、プロとして働いている約9割のトレーナーが医療系国家資格(柔道整復師や鍼灸師など)の保持者。つまり、「医療系国家資格を取得すること」こそが、スポーツトレーナーへの第一歩といえるでしょう。


現場が求めるスポーツトレーナーとは?

スポーツトレーナーの仕事は様々ありますが、内容によって役割と名称が異なってきます。大きく分けると、ひとつは「アスレティックトレーナー」、もうひとつが「コンディショニングトレーナー」と呼ばれるものです。どちらも選手の能力向上や、体調管理には欠かせない重要なポジションとして、様々な現場で活躍しています。

メディカル担当(医療関係の仕事)

アスレティックトレーナー

選手の外傷の処置(アイシングやテーピングなど)や疲労回復のためのスポーツマッサージ、リハビリの指導など、メディカル部門を担当。オフシーズンや休日でも、リハビリの指導や治療をする場合もあります。シーズンの前後には、メディカルチェックを他のチームスタッフとともに行い、選手のケアを担当します。シーズン中は、監督やコーチへ、ケガをした選手の回復状態などを報告します。また、アスレティックトレーナーが複数いるチームでは、それぞれが役割を分けて活動する場合もあります。


フィジカル担当(運動能力関係の仕事)

コンディショニングトレーナー

ウォーミングアップやクールダウンを選手とともに行ったり、体力面をカバーするためのウエイトトレーニングを指導するなど、フィジカル部門を担当。オフシーズンも選手の自主練習に参加したりと、休みもなかなか取れない大変な仕事です。コンディショニングトレーナーが複数いるチームでは、試合に帯同する者と、練習場で選手のトレーニングを担当する者に分けて活動することもあります。また、選手のコンディションを見極め、試合での起用を監督やコーチに進言することもある重要な役割です。

[主な仕事]テーピング、マッサージ、アイシングなど。 [主な仕事]ストレッチ、トレーニング、ウォーミングアップ&クールダウンなど。
MEDICAL + PHYSICAL 現場が求めるスポーツトレーナー:それは、「メディカル」と「フィジカル」の両方を兼ね備えた人材。

現場で活躍する先輩からのメッセージ

株式会社 スポーツプログラム 所属 JR東日本野球部 専属トレーナー 丸山 哲さん[鍼灸学科卒業] プロトレーナーである私の原点がここに。

私は、現在、社会人野球リーグのJR東日本野球部のアスレチックトレーナーとして勤務しています。特に社会人野球はシーズンが長く、怪我や慢性疲労が溜まりやすいので、コンディショニングには最も気を使っています。コンディショニングも含めトレーナーとして鍼灸師としての基礎を築いたのが日本健康医療専門学校でした。皆さんも夢に向かって真っ直ぐに突き進んで行ってください。


共栄ボクシングジム(共栄整骨院)所属トレーナー /スポーツトレーナー養成コース 教員助手 青山 大樹さん[柔道整復学科/鍼灸学科卒業] やるかやらないかは自分次第…。そういう世界だと思います。

トレーナーとして、柔道整復師として、ボクサーをサポートするのが私の仕事。自分もボクシングをやっていることもあり、ボクサーの身体はよく分かっていますし、充実した毎日を送っています。そもそも私がこの仕事をはじめたのは、まだ日健医に在学している頃でした。当時は授業と仕事、トレーニングの繰り返しでしたが、自分で決めたことなのでシッカリとやっていましたね。トレーナーになるために大切なのは、結局は「やってやろう」という強い意志だと思いますよ。




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