夢はメジャーリーガーのトレーナー!芸能人のツアー帯同経験もある若手鍼灸師【卒業生インタビューvol.2】

夢はメジャーリーガーのトレーナー!芸能人のツアー帯同経験もある若手鍼灸師【卒業生インタビューvol.2】

2020年に鍼灸学科、2019年にスポーツトレーナー養成コースを卒業し、2021年4月より株式会社ルートヴィガーに就職された、鵜澤 和己さん。現在、スポーツトレーナーとスポーツ鍼灸師の両側面から不調をかかえる患者さんなどのケアを行っている。

   

常に学ぶことを怠らず、自身の仕事に誇りを持って取り組む。とてもイキイキと話す鵜澤さんを見て、何事にも本気で挑み、今を本当に楽しんでいるのだなと感銘を受けた。

    

彼の魅力や原動力はどこからくるのか。鵜澤さんのトレーナー人生の原点となる幼少期から高校時代のこと、日本健康医療専門学校(以下、ニッケン)在学中のこと、そして将来の展望について伺った。

     

学生時代はケガをしがちで病院通いの日々

【Q】スポーツ鍼灸師という仕事について教えてください。スポーツトレーナーとの違いは?

    

―― スポーツ鍼灸はざっくりと言えば、スポーツの現場で行う鍼灸のことです。具体的には、アスリートをはじめ一般の方まで、痛みや不調が続いている部分に、鍼やお灸を使ってアプローチするのがスポーツ鍼灸です。

    

今は、スポーツトレーナーの仕事と鍼灸師の両方を行っています。スポーツトレーナーの仕事の中で、鍼灸を扱っているとイメージしてもらえれば良いと思います。

    

【Q】いつから鍼灸師になりたいと思われたのでしょうか。

    

―― 小学生から高校時代まで野球をやっていました。でもケガが多くて、まともに長くプレーできることも少なく、いつも病院に通っていました。高校時代はスポーツトレーナーの方にお世話になっていて。その時に「プレーができない時間にやれることがある」という気づきを得ました。プレーができなくても、いざ復帰した時のためにトレーニングしたり、体を整えたりなど、その時にできることを行えば、それが後にプレーにつながってくると、トレーナーの方を通して学ぶことができたのです。

    

だから、自分がケガをした経験があるからこそ、今はその痛みや気持ちがわかるというか。そこで、スポーツトレーナーの仕事に興味を持ち、「将来トレーナーになりたいな」と自然と思いました。

    

にぎやかな雰囲気がいいなと、ニッケンへ即決入学

    

【Q】ニッケンを知ったきっかけ、選んだ理由を教えてください。

    
――正直なところ、ニッケン一択で入学しました。家からも通いやすいという理由もありましたが、何より説明会に行った時に、特待生の先輩や先生方のお話を聞いて、すごく雰囲気がいいなと感じました。部活動が盛んなところも魅力でしたね。年が近い人もいるのかもと思って。

    

あとは、スポーツトレーナー養成コースで学べる内容も興味深かったです。入学して行ける研修先やこれまで卒業された先輩方、カリキュラムを見ていいなと思いました。

    

    

【Q】実際入学されて、ニッケンはどんなところが魅力だと思いますか?

    

―― これは専門学校あるあるだと思うんですが、先生といい意味で距離が近いこと。学業の相談はもちろんですが、社会に出ている先生方の経験についても気軽に聞けます。

     

先生の存在が大きかったですね。学ぶ内容は初めての領域ですし、医療系の分野なので不安なことも多いです。でも、親身になって聞いてくれる先生が多くいたので、そこは強みだと思います。

   

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【Q】ニッケンに通われていたときの楽しかったエピソードや、大変だった出来事などあれば教えてください。

―― 楽しかったことは、普通ではすることのできない経験ができたことです。有名な選手のトレーナーのアシスタントに入ったり、いろいろな大会に行って緊張感と活気のある環境で帯同する経験ができたり。

      

あとは、友達との学校生活がとにかく楽しかったですね。3年生の卒業前にニッケンとは関係なくハワイの大学に研修に行く機会があったのですが、その期間以外、皆勤賞なんです!

     

大変だったことは、特待生にも選ばれていたので、スケジュールをこなしていくことかな。1年半、有明にあるドームアスリートハウスさんにインターンへ行っていたときは、休みの日はほぼなく……。1カ月間ほぼ毎日学校に行っている時もありましたね。

    

【Q】特待生に選抜されていたのですね!主にどんな活動をされていましたか?

    

―― 主な活動としては、定期的に開催されているオープンキャンパスのお手伝いです。登壇して話すこともありました。あとは、パンフレットやホームページにも載りました。

     

入学する時は部活動が盛んなところに魅力を感じていましたが、いざスポーツトレーナー養成コースと鍼灸学科の両方に通うと時間がなく、結局部活動はできなかったです。

    

 

【Q】勉強面については、どうでしたか?国家試験の対策はいつ頃から?

    

―― 勉強に関しては、最初は初めて学ぶ分野で苦労はしたのですが、勉強ができる人の勉強法をまねして自分の方法を確立していったら、自然と成績も上がっていきました。

    

それこそ、いつも一緒にいた親友が勉強家で常に勉強していたので、自分も勉強する習慣がつきました。なので、定期的なテストも「そろそろ試験だな」くらいの感じで。国家試験もいつ頃から対策をしたとかはないのです。

    

【Q】専門学校で勉強していくうちに、入学前に思い描いていたトレーナーや鍼灸師の理想像とは異なる点がありましたか?

    

―― 高校の時は、大雑把にスポーツ選手を支えるトレーナーになりたいなと思っていたのですが、ニッケンで勉強していくうちに体のことを知って、それがもっと明確化しました。ケガに強いトレーナーになるとか、体調面が思わしくない時にケアできるようになるとか、トレーニングしている時にフォローするトレーナーになるとか。方向性が見えてきた感じですね。

    

社会人2年目で芸能人のツアーに帯同した大きな経験

    

【Q】いまの仕事にはどうめぐりあったのですか?また、どんな仕事をされているのか教えてください。

     

―― 実は、ニッケンで就職の相談をしていた先生と弊社の社長が、同じ高校の野球部だったのです。その縁もあり、ルートヴィガーに入社しました。

    

主な仕事内容は、店舗にいらっしゃる患者さんを治療することです。あとは出張でケアをすることもあります。高校野球のトレーナーや、ある芸能人のツアーに帯同したことも。先輩の経験を見たり聞いたりすると、これからもまだいろいろな体験ができる環境だなとワクワクしています。

    

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【Q】社会人になって、初めてのお客様を施術するときはどうでしたか?

     

―― すごく緊張しましたね。他の先輩に比べてできないというのはわかっていたので、診させていただく患者さんには、できないなりに全力で治療しようという思いで挑みました。今ある知識を振り絞って、気持ちは全力でいこうと思って。

     

ニッケン時代のインターンの経験とも、ケアの内容が違います。インターンでは、トレーニングを行っている選手に対して、道具を用意したり、動作のサポートをしたりしていました。今は、体の不調に対してマッサージや鍼を施し、一人の患者さんを全面的にケアする点が違いますね。

    

【Q】現場で手を動かすとなると、学んでいた時とは違うと思います。想像していた内容とのギャップについて教えてください。

     

―― 筋肉や体のことについて勉強はしても、実際現場に出て人に触れると、その筋肉の場所がテキストに書いてあることとは違うこともあります。

     

学校では、知識のアウトプットがテキストやテストだけど、今はアウトプットが人なので難しい。相手にわかりやすく説明する必要があり、コミュニケーションの壁も感じますね。今まさに必死に取り組んでいるところです。

    

【Q】社会人2年目になって変わったことはありましたか?

     

―― 初めはわからないことが多かったのですが、2年目の今ではその経験を踏まえて自分の考えをしっかり説明しながら治療を行えるようになってきました。もちろん、患者さんを全力で治療しようという、初心は忘れずに。

    

本気で取り組んできたからこそ今の自分がある

   

【Q】仕事をしていてやりがいを感じることは?大変だったと思うことについても教えてください。

    

―― やはり、施術した患者さんに「良くなった」「元気になった」と言われるとやりがいを感じます。逆に、患者さんの症状がとりきれなかったり、うまく治療ができなかったりすると、「どうしたらいいのだろう。もっとこうすれば良かったな」という反省の中、改めてこの職業は大変だなと思います。

    

患者さんのなかには、突然体を痛めてしまう方もいるので、そういう場合も大変さを感じます。その場ですぐ痛みをとりたいことが多く、うまくいかない時もありましたね。

    

【Q】具体的に大変だったエピソードをお聞きしてもいいですか?

    

―― あるホテルで、お客様がぎっくり腰になってしまい、ベッドから起き上がれない状態の依頼があって、僕が出張トレーナーとして行くことになりました。はじめにお話を伺うと、「とにかくトイレに行きたい」とのことで。なんとかトイレに行ける状態まで治療しなければと、その時はかなり必死でしたね。

    

あとは、芸能人のツアーに帯同トレーナーとして行った時のことです。依頼を受けたのがライブまであと2日で。「毎日一生懸命頑張ってこなしているから、お前ならできる!行って来い」と言ってもらい、チャンスと思い向かいましたが、実際はものすごい不安で……。しかも一人で。日数もない中、とにかくがむしゃらでしたね。

    

でも、その経験があるからこそ今の自分がありますし、これからももっと経験を積んでいきたいです!

     

【Q】お話を聞く限り、すごく勤勉だなと感じます。やはり今でも勉強の日々ですか?

    

―― 負けず嫌いなので、わからないことがあると徹底的に調べる性格です。今もいろいろわからないことがあり、社会に出て壁にたくさんぶち当たっています。常に勉強や調べることはしていますね。もちろん、基礎に戻る意味でも、教科書を見返すこともあります。

    

【Q】現在、スポーツ鍼灸師として働いていて、学校で習ったことが活かされている、勉強していて良かったと思う時はどんな時ですか。

    

―― 勉強の仕方は、社会の生き方に通ずるものがある。僕はそう思います。

    

初めての分野や分からないことを勉強して、テストや研修でアウトプットして、テストで点数が取れなかったらまた同じ分野を勉強して次につなげる。それが学業。社会に出ても同じで、できなかったら「なぜできなかったのか」と反省して、自分で調べて、わからなかったら先輩に聞いて、そのうえで自分の考えを持って、次に同じような状況がきたときのケアにつなげる。そのローテーションは、学業も社会も同じだなと思います。

    

だから、僕は学生時代に勉強に本気で立ち向かってきたからこそ、社会で患者さんに本気で立ち向かえている今の自分がいるなと強く思います。

    

可能性は無限大!夢は大きく持って

     

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【Q】将来の夢や展望を教えてください。

      

―― 夢は、メジャーリーガーのトレーナーになることです。というのも、弊社ルートヴィガー代表の深澤はメジャーリーガーのトレーナーだったのです。僕もずっと野球をやっていましたし、夢は大きく持ちたいなと。

    

ただ、夢もありますが、今は目の前の仕事を全力でこなしていく気持ちの方が大きいです。患者さんに対してもそうですが、日々本気で立ち向かっていたら、あらゆる疑問に出くわします。来る球を打ち返すように、その疑問をどんどん解決していくことで、自分の成長につなげたいですね。

   

【Q】最後に、これから鍼灸師を目指す高校生に向けて、メッセージをお願いします。

    

―― スポーツトレーナーの仕事は、可能性が無限大です。思いもよらない人に出会えたり、世界的にすごい大会に行けたり、いろいろな治療ができたり。

    

初めて学ぶこと、しかも医療という分野は難しい印象があると思います。でも、夢ややってみたいという気持ちを強く持っていれば、勉強なんて苦ではないはず。最初は頭に入ってこないという壁にぶち当たると思いますが、「なんでこの勉強しているんだっけ?」と疑問を持って取り組んでいけば大丈夫。それらを乗り越えれば、将来はいい治療家になれると思います。

    

あと、この仕事は言霊の力がすごいです。やりたいことはどんどん口にして、ぜひ夢をつかんでください!

    

僕もメジャーリーガーのトレーナーになるという目標を持って、今を楽しく日々学びながら成長していこうと思います。

    

    

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<卒業生プロフィール>

鵜澤 和己さん

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1998年生まれ。2017年日本健康医療専門学校の​​鍼灸学科とスポーツトレーナー養成コースに入学。2019年NSCA-CPTの資格を取得し、スポーツトレーナー養成コース卒業。2020年、鍼灸師の資格を取得。卒業後は「株式会社ルートヴィガー」にてスポーツトレーナー、スポーツ鍼灸師として従事。トレーナーとしてプロ野球やメジャーリーグでの活躍を目指し日々奮闘中。

 

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