「子供たちの夢が叶うまで長く支えたい」ケガなく最新技術を駆使して可能性を引き出す若手トレーナー【卒業生インタビューvol.5】

「子供たちの夢が叶うまで長く支えたい」ケガなく最新技術を駆使して可能性を引き出す若手トレーナー【卒業生インタビューvol.5】

「今教えている子供たちがプロになって、中にはメジャーリーグの舞台で活躍する子もいるでしょう。僕はそんな生徒たちの専属トレーナーとして、長く支えていきたい」   

そう語るのは、現在ディーエーアカデミーで全国6店舗の管理を行っている加瀬 亮輔さん。2015年に日本健康医療専門学校(以下、ニッケン)の鍼灸学科に入学、2018年に同学校を卒業。現在は、株式会社DIAMOND ALLIANSが運営しているスポーツ施設で、主に野球をやっている小学生や中学生の子供たちのパフォーマンス向上や体のケアを行っている。


ニッケンを卒業してまだ4年ほどだが、店長や全店舗の管理と重役を任されている。そんな加瀬さんに、学生時代のことや現在の業務のこと、鍼灸師やトレーナーの魅力、そして今後展望などを伺った。

   

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高校の時に受けた鍼治療がきっかけ

Q鍼灸師やトレーナーになろうと思ったきっかけを教えてください。


小学校から高校までずっと野球をやっていました。高校の時にケガをしてしまい、そこでお世話になった治療院の鍼灸師の方との出会いがきっかけです。これまでは、スポーツトレーナーの方にケアをしてもらっていたので、その時に初めて鍼灸師に診ていただいて。ただマッサージを受けるのとは違って、鍼治療を受けたらかなり改善が見られたことに驚きました。


そこで、将来は鍼灸師としてスポーツ選手やスポーツを行う人のサポートがしたいなと思ったのです。当時は、トレーナーの世界に進もうとはあまり思っていませんでしたね。

 

Q日本健康医療専門学校ではどんな学生時代を過ごしていましたか?

 
午後部だったので、平日の午後に毎日授業を受けていました。ニッケンでも野球部に所属しており、週2日は午前中に部活、週3日は午前中に整骨院でアルバイトという日々を過ごしていました。授業後や土日は、勉強時間に充てたり、治療院でアルバイトをしたり。たまにオフの日も入れて、メリハリのある学生生活だったと思います。

 

Q日本健康医療専門学校を知ったきっかけ、選んだ理由を教えてください。


知ったきっかけは、通っていた高校の先輩が既にニッケンに通っていたことです。どんな学校か話を聞きやすかったですし、先輩が通っているので心強いという点もありました。


選んだ理由は、大きく2つあります。1つ目は、ニッケンは部活動が盛んだったことです。関東大会や全国大会へいく部活もあるくらい、部活動に力を入れていて。大会があると公欠をもらえるという点も良かったですね。僕自身、小学校から高校まで長く野球をやっていたので、やはり専門学校でも部活には入りたかったです。


2つ目は、雰囲気が明るかったことです。ニッケンも含めて何校かオープンキャンパスには行きましたが、ニッケンは生徒や先生方がとても明るくて、「ここに入りたいな」と思いました。

Q:日本健康医療専門学校に通っていた時、印象的な経験はありますか?

3年生の時、現在働いているディーエーアカデミーのトレーナーさんに出会いました。そして、その方がサポートしている少年野球や中学校の野球チームへ一緒にまわらせていただいて。何回も参加するうちに、トレーナーは鍼灸師とは違った魅力があることを知りました。その時、ディーエーアカデミーのノウハウも含めて教えていただいていたので、今思うと、現在に通ずる印象的な経験でしたね。

 

Q日本健康医療専門学校はどんなところが魅力だと思いますか?

 

実は僕、一度国家試験に落ちています。普通卒業したら学校に通うことはないと思うのですが、ニッケンの先生は国家試験に合格するまで面倒を見てくれました。それこそ、当時僕が通っていた時は、卒業後も学校に通って良くて、受けたい授業は受けても良かったのです。本当に心強く、先生がいてくれたから頑張れたと思いますね。この点は、本当に僕にとってニッケンの一番の魅力だと言えます。

 

あとは、先生との距離がいい意味で近く、わからないことも聞きやすい環境だと思います。学ぶ内容は初めてのことだらけで分野も難しいので、先生がすごく熱心で、疑問をすぐ解消できるのはいいですよね。

   

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子供の時からプロと同じ指導を受けられる

    

Q現在働かれている「ディーエーアカデミー」に就職したきっかけを教えてください。


先にお話ししたように、学生時代からディーエーアカデミーのトレーナーの方とは関係があり、休みの日にチームでお手伝いなどをしていました。そして、「店舗を拡大するからぜひ店長として働けないか」というお話を受けて、ディーエーアカデミーに入りました。


ニッケン卒業後は、訪問治療を希望していてクリニックで働いていたのですが、もともと長く野球をやっていたこともあり、プロ野球を夢見ている子供たちに何かできないかと転職しました。

 

Qディーエーアカデミーについて教えてください。


ディーエーアカデミーは、株式会社DIAMOND ALLIANSが運営しています。プロスポーツ選手のエージェント業務も行っていて、それこそプロ野球の名だたる選手が所属しています。施設では、子供から大人まで野球の基本動作スキルや、体力トレーニングをベースとしたパフォーマンス向上のためのレッスンをご提供してます。

 

現在、中野や船橋、名古屋など全6店舗あります。埼玉の南与野校は、西武ライオンズとコ

ラボした施設で、「ディーエーアカデミーwithライオンズアカデミー」として今年4月にオ

ープンしたばかりです。

 

子供から大人、初心者からプロの方まで指導を受けられるのですが、特徴としては、プロ野

球選手が行っている撮影機器を用いた動作解析を行えることや、元プロ野球選手から指導を

受けられることです。一流選手も行っているトレーニングを子供のうちから体験できるのが

強みです。あとは、定期的にイベントも開催しています。

Q定期的にプロ野球選手とイベントも行っているのですね。


弊社は千葉ロッテマリーンズのスポンサーなので、ディーエーアカデミーマッチと称して、

オープン戦をディーエーアカデミーが冠試合として行いました。その試合の時に、肩肘に特

化している病院の先生をお呼びして、ZOZOマリンスタジアムでエコーをとりました。

 

実は、知らないうちに肩や肘を怪我している人は多いです。このイベントの時も、肩も肘も

痛くないのに6 割以上が「ケガの恐れあり」と診断されたり、昔骨折していた痕があったり。

こうしたイベントを通して、ケガをしないでスポーツを行うことの大切さや、効率よくパフ

ォーマンスを上げていく方法などを伝えていきたいと思っています。

 

船橋のイオンモールや埼玉の方でも、現役のプロ野球選手をお呼びして野球体験イベントを

行いました。プロ野球選手と一緒にキャッチボールができたり、お話が聞けたり。子供の時

のこういう経験はすごく印象に残りますし、貴重ですよね。今後もこうしたイベントを行って、野球人口が増えたらいいなと思います。

Q加瀬さんはディーエーアカデミーで、どのような業務を行っているのですか?

基本的には、トレーナーという立ち位置なので、選手の動きに変化を出していくコースを元

プロ野球選手と自分で行っています。動作解析では色々なケガのリスクや、体の改善できる

場所が明確になるので、必要に応じてトレーニングや治療を行います。

 

また、全店舗の管理も行っています。それこそ、関西で測定会や動作解析を行うといったイ

ベントの時は、出張もしますね。あとは、中学の野球チームや高校と契約しており、必要に

応じて鍼治療や体のトレーニング、そして目のトレーニングも行っています。

 

 

動作解析や目のトレーニングの重要性

Q目のトレーニングとは、どういうものでしょうか。

  

僕は、鍼灸師の資格以外に、国際メンタルビジョントレーニング協会認定の「メンタルビジ

ョントレーナー」の資格を持っています。これが目のトレーニング、つまりビジョントレー

ニングに当たります。あとは、メンタルも含んでいて、具体的には目の機能と心理的機能の

両方を改善させていく要素を持ち合わせています。

 

いくら目の機能をよくしても、心理的によくならないと目の機能が改善できないと言われて

おり、プロ野球選手や国際的大会に出場する選手などスポーツの世界でも多く活用されてい

ます。トレーニング以外にも、治療の分野でも活用できるため、発達障害の子や認知症の方

のリハビリにも使用されています。

 

Q動作解析とは具体的にどういったものでしょうか?

 

動作解析とは、撮影機器を使って人間の動作を解析する手法のことです。スポーツ選手や、

リハビリが必要な患者さんなど多くの場面で使われています。動作解析は昔からあったので

すが、ここ最近一般的に使われるようになったと思います。

 

動作解析を行うと、自分の課題が明確になります。例えば、「肩が開いているのは、実は下

半身が開いているのが原因だった」など。筋肉の構造を把握しているトレーナーや資格を持

っている人が、その動画を分析して伝えることで、課題明確に伝わり解決できると思います。

この動作解析は、現役のプロ選手にも毎試合、動作を比較して変化を伝えています。実際に

変化があり、改善できるとうれしいですね。

Q子供から大人、初心者からプロまで、どのような指導をされていますか?


施設に訪れる人は、小学生や中学生が多いですね。野球チームのコーチをやっている親御さんが受けるケースもあります。重いものをガツガツ上げるようなウエイトトレーニングは行っていなくて、身体操作と呼ばれる体の動かし方を自重で行えるようなトレーニングや、ヨガのようなエクササイズ要素を入れた指導をしています。もちろん、子供や大人、初心者、プロなどレベル分けは行っています。

   

Q有名なプロ野球選手と契約されているとのことですが、実際にプロ野球選手のトレーニングも行われるのでしょうか?


プロ野球選手のケアやトレーニングも行っています。基本的には、オフシーズンは選手が店舗に来られることが多いですね。シーズン中は、試合に行ってトレーニング指導することもあります。動作解析においては毎試合行っています。

変化を感じてもらえた時はうれしい

   

Q仕事のやりがいはどんな時に感じますか?逆に、大変だったことは?

  

学生時代に整骨院でアルバイトしていた時や、訪問治療をしていた時もそうですが、アカデミーの生徒や選手の指導をしている時に、変化を感じてもらえるとやりがいを感じます。ケガをした時の治療や、ケガがなくても動きをよくしたいという時に、何かしら変化を感じてもらえるとすごくうれしいですね。


仕事に関して大変だったことは、現状は特にないです。現場で変化が出なかった場合に「そこはどういうふうに治せばいいのだろう」と葛藤はします。でも、これは大変だとは思いません。何かしら方法はあるので、動作解析にせよ、鍼治療にせよ、その方とコミュニケーションをとって原因を追求します。


ちなみに、学生時代の時の勉強は大変でした(笑)。

 

Q学校で習ったことが活かされていると思いますか?


間違いなくそうですね。勉強していないと、今の指導やケアはできていないと思います。特に動作解析は、資格を持っている人とそうでない人では、明確な課題解決の方法を選手や子供たちに伝えることはできませんから。


あと、今でも学生時代に先生からおすすめされた本は、かなり参考にさせていただいています。

 

Q鍼灸師やトレーナーという仕事の魅力を教えてください。


選手や患者さん、子供たちの一番近いところでサポートできることが魅力です。選手だったらプレーを良くしたいとか、患者さんだったら肩こりや腰痛を治したいといった要望があるので、求めているものに直結して治療やトレーニングを施せます。


お医者さんだと保存治療というか、診断して終わりということも多く見受けられますが、トレーナーだとそうではない。近い距離で体の変化を見ることができ、改善までサポートできるのは、鍼灸師やトレーナーならではだと思います。

 

 

子供の将来の夢を長く支えられるトレーナーに

  

Q仕事をやるうえで加瀬さんが持っている信念や思いをお聞かせください。

僕は今、肩書きとしてはスポーツトレーナーですが、鍼灸師という資格を持っているので、分野でいうと「スポーツ鍼灸」になります。トレーナーとしての局面からも、鍼灸師という局面からもスポーツを行う方々のサポートができます。

 

なので、その2面の知識や技術を活かして、スポーツを行う皆が「自分の体を知って、ケガなくパフォーマンスを上げることができる」そういった指導を心がけています。

 

一方で、そのためにはコミュニケーションも大事です。その方の抱えている課題や体の構造、どんな人なのかなど幅広く知ることで、より良い指導や治療ができると信じています。同じトレーニングや同じ治療法でも、行う人によって全く効果が変わってきます。選手だったり患者さんだったり、その方がどういうふうに感じているのかに耳を傾けて、課題や悩みを聞き出すことも行っています。

 

現在は、3歳や4歳の幼児さんも対応していて、訪問治療を行っていた時は90代の方までケアをしていました。幅広い年代の方を指導していくうちに、その年齢に合わせた口調や問いかけ方も重要だなと感じています。

Q今後の展望や夢があれば教えてください。


今強く思っている展望は、「子供たちの野球を変えていきたい」です。子供の時からケガをせずにスポーツを楽しみ、夢を諦めることなく、可能性を最大限に引き出したいと願っています。


昔はたくさん投げて、たくさん素振りするといったスタイルが主流でしたが、そうではなく、「自分の体を知って、ケガなくパフォーマンスをあげる」ことを子供のうちからやっていく。そして、一流選手が行っているトレーニングを受けたり、元プロ野球選手のお話を聞いたり、子供のうちからそのノウハウを知って、成長につなげられたらいいなと思います。


今ディーエーアカデミーに通っている生徒たちの中でも、可能性を秘めている子はたくさんいます。将来その子たちが、プロ野球選手になって、中にはメジャーリーガーになる子もいるかもしれません。そこで、弊社のアライアンス選手になって、自分も専属のトレーナーとして一緒にプロ野球やメジャーリーグの舞台で帯同できたらいいですね。


「子供の頃からプロの世界にいくまで、長くサポートできるトレーナー」という夢、すごく素敵だと思いませんか?

   

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Q最後に、これから鍼灸師やトレーナーを目指す学生さんに向けて、メッセージをお願いします。


僕自身、ニッケンの先生には卒業後も大変お世話になりました。すごく親身にいろいろ教えていただいたことが、とても今の自分に活かされています。


鍼灸師もトレーナーも、患者さんや選手との「関係性」が重要です。勉強をたくさんして、治療技術や知識を深めることも大切ですが、人とのコミュニケーションや人との縁はもっと大事だなと思います。

夢にむかって、ぜひ自分自身の可能性やチャンスを見いだして、頑張ってください!

     

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<卒業生プロフィール>

加瀬 亮輔さん/ディーエーアカデミー所属

   

1996年生まれ。

2015年日本健康医療専門学校の鍼灸学科に入学。

2018年卒業、2019年鍼灸師の資格を取得。

資格取得後は菊間クリニックで訪問治療をメインに活動。

2020年に国際メンタルビジョントレーニング協会認定インストラクターの資格を取得。

現在は、『株式会社DIAMOND ALLIANS』が運営する全国7店舗の「ディーエーアカデミー」事業のリーダーとして従事。プロ野球への夢を抱くアカデミー生徒を、スポーツ鍼灸師とスポーツトレーナーの両局面から支え、日々奮闘中。

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