【徹底解説】目元クマの原因と種類別美養ケア

【徹底解説】目元クマの原因と種類別美養ケア

皆さま、こんにちは!日中美容研究家の濱田文恵です。あっという間に今年も12月になりましたね。一年の終わりでもある12月は今年中に終わらせたい仕事に追われたり、気持ちの良い新年を迎えるための大掃除に追われたりと、何かと忙しい時期。さらに一年間酷使してきた分の疲れが溜まるので、気づけば目元に大きなクマを作っていませんか?今回の東洋美容のヒントでは、老若男女問わず悩みがちな目元クマの原因と種類別の美養ケアを伝授したいと思います。

   

1目元クマにも種類がある

目元のクマを隠すために温めたり、マッサージをしたりする方が多いと思いますが、実は目元のクマに「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」と種類があるのはご存知でしたか?目元のクマは種類によって原因も対策も変わってくるので、正しくケアをしたいなら、まずは自分の目元のクマについて理解をしましょう。

     

1-1    目元のクマの見分け方

さっそく、自分の目元のクマがどれなのか、その見分け方を教えしますね。まず、下まぶたの目尻側を横に引っ張ってみてください。その時に、目元のクマが薄くはなるけれど消えない場合は「青クマ」です。次に、下まぶたを引っ張っても上を向いても薄くも消えもしない場合は「茶クマ」です。最後に、上を向くと消える場合は「黒クマ」になります。あなたの目元のクマはどれでしたか?

    

2【種類別】目元クマの原因〜中医×一般美容の両面から〜

自分の目元のクマがどの種類が分かったところで、一般美容と中医美容の両面から種類別に目元クマの原因を教えしますね。

     

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2-1青クマの原因

青クマは、一般的に冷たいものの常飲や運動不足、長時間のデスクワークなどによって生じた血行不良が原因と考えられています。目元の皮フは顔の中でも薄いため、皮フの下にある血行の状態を反映します。それ故に、下まぶたの目尻側を横に引っ張っても、皮フの下の血行の状態が変わるわけではないので、青クマは消えずに“ぼやッ”と残って見えるのです。中医美容の視点で言えば、これは「瘀血」の状態を指します。いわゆる血液の滞りで、一般美容の原因と共通していると言えますね。

     

2-2茶クマの原因

茶クマはクマという名前がついていますが、正確にはシミと同じように色素沈着によるもので、目の擦りすぎや、クレンジング不足などによって起きると考えられています。そのため、皮フに色がついてしまっているので、上を向いても、横に引っ張っても薄くも消えもしないというわけです。

     

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中医美容の視点で言えば、「肝」の状態が不調の場合、茶クマが発生しやすくなってしまいます。なぜなら、肝が不調になると体内の気と血の巡りが悪くなります。気と血の巡りが健やかであれば、目の擦り過ぎなどによって出来た過剰なメラニン色素や、クレンジング不足による老廃物は、ターンオーバーによって体外に排出されるのでシミができにくくなります。しかし、気と血の巡りが悪くなれば、先ほどの過剰なメラニン色素を含む老廃物は体内に蓄積され、シミができやすくなるのです。

     

2-3黒クマの原因

黒クマも茶クマと同様にクマという名前が付いていますが、たるみの一種です。加齢により下まぶたを支えていた真皮層のパワーが低下し、皮フが垂れ下がり、たるみが発生します。このたるみによって目元に陰ができるので、この陰が結果的に黒クマとなって見せているのです。そのため、上を向くことで陰となっていた部分に光が差し込むので、クマが消えて、見えるのです。中医美容の視点で言えば、エイジングと関係が深い「腎」の働きが低下することで発生しやすくなります。腎は体の生長、発育を促す精気を管理していて、腎が健やかであれば、加齢の速度は緩やかになると考えられています。言い換えれば不調になることで、加齢の速度も早まってしまうとわけです。

      

3【種類別】目元クマの美養ケア〜中医×一般美容の両面から〜

クマの種類によって原因が全く異なることに驚いた方もいるでしょう。原因がこれだけ異なるので、もちろんケア方法も変わってきます。さっそく、種類別のケア方法を学び、自分にあった目元クマの美養ケアをしましょう。

     

    

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3-1青クマの美養ケア

   

一般美容も中医美容でも血行不良が主な原因でした。青クマでよく間違いがちなのが、アイクリームなどで目元のみに集中してマッサージを行うこと。青クマがあるということは、目元の皮フが薄いために血行の状態が透けて皮フに現れているだけで、本来は目元だけでなく、体全体の血の巡りが滞っている証。目元のみマッサージをしても、一時的なケアになってしまいます。そのため、まずは体を冷やしたり、運動不足やデスクワークなど長時間同じ姿勢でいたりするなど、顔だけでなく体全体の巡りが滞ってしまうような悪い習慣は辞めましょう。

     

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その上で、アイクリームで目元をマッサージするのに加え、巡りを良くするためにお風呂はシャワーだけで済ませず、湯船に入り体を温めたり、お風呂上がりにストレッチをしたりするといいでしょう。また季節に関わらず飲み物は温かいものを飲むようにしましょう。

    

3-2茶クマの美養ケア

    

色素沈着によるものなので、目を擦る癖のある方は、寝る時にアイマスクをして寝るようにしましょう。またクレンジング不足や、クレンジングの際にも擦り過ぎると過剰なメラニン色素が作られてしまうので、目元は顔全体のクレンジングとは別に、アイメイク用のポイントメイクアップリムーバーでしっかりオフしてからクレンジングをすることをようにしましょう。スキンケアでは、アイクリームよりも美白美容液を目元周りに使うといいですよ。また体内からは「肝」の養生を行いましょう。

     

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肝は特にストレスに弱いので、簡単に出来るケアとして、日頃から何か飲むときはジャスミンティーを飲むのがおすすめ。ジャスミンの香りには体内の溜まった気を発散させ肝を元気にする働きが期待できますよ。

    

3-3黒クマの美養ケア

   

黒クマはエイジングケアがおすすめ。エイジングケアの効果がある美容液を目頭から目尻に向かって引き上げるようにして塗りましょう。また紫外線は老化の80%の原因を占めるので、ちょっとそこのコンビニまで行くという時でも、日傘をしたり、日焼け止めをサッと塗ったりするなど常に紫外線対策をおこなうようにしてください。また体内からは「腎」の養生を行いましょう。腎は冷えに弱いので、秋冬は腎部にホッカイロを貼って温め、黒ごまや黒豆、海藻類などの黒い食材を摂ることをおすすめします。

     

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いかがでしたか?今回は目元クマの種類別に原因と簡単にできる美養ケアをお伝えしました。目元クマは年代問わず悩む方が多い美容悩みのひとつである一方、種類やその原因が分からないまま一生懸命ケアをしている方も多いのです。皆さまは、ぜひ自分の目元クマにあった美養ケアを行うようにしてくださいね。それではまた次回お会いしましょう。

   

   

■著者プロフィール

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日中美容研究家 濱田文恵

     

自身のニキビ肌をセルフ美容で克服した経緯を経て”キレイ” は自分でも作れることを啓蒙するため一般社団法人日本セルフ美容協会®️を設立。毎日のセルフ美容に自身のルーツである東洋と西洋を組み合わせた独自の美養法を提唱する。著書『運命をこっそり変える』セブン&アイ出版。

        

国際中医薬膳師 / 医薬品登録販売者 /日本エステティック協会認定エステシャン / 日本毛髪科学協会認定毛髪診断士

     

公式サイト http://hamada-fumie.info/

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