将来に役経つ情報を発信中! ニッケン知恵袋

美容

宮廷の妃たちに学ぶ!エイジングケアの始めどき

皆さま、こんにちは!日中美容研究家の濱田文恵です。エイジングケアと言えば、具体的にいつから始めればいいのか疑問に思ったことはありませんか?また、エイジングケアといっても具体的に何をすればいいのかわからない方もいるでしょう。エイジングケアでは一般的に挙げられるのが「保湿ケア」ですが、私たちの肌は、年齢を重ねるにつれて、肌表面の潤いだけでなく、細胞レベルで働きが低下していきます。そこで、保湿ケアに合わせて、体内からもエイジングケアを行う必要があります。そこで、今回の東洋美容のヒントでは、

東洋美容の原点でもある中医学の古典書より、かつての中国宮廷で暮らす妃たちのエイジングケア事情をご紹介したいと思います。

     

  1. 宮廷に暮らす妃たちの美意識

   

「後宮佳麗三千人 三千寵愛在一身)」

(後宮には三千人の美女がいる それにも関わらず寵愛を受けているのは1人)

    

上記の言葉は、世界三大美女で知られる楊貴妃の時代である唐の詩人・白居易が謳ったもの。この言葉からイメージできるように、宮廷には数えられないほどの美女がおり、時代によって多少の違いはあるけれども、多くの位のついた妃たちがいました。多くの美女の中で、位のある妃になり、さらに皇帝から寵愛を受け続けるためには、誰よりも美しくなり、また次から次へと宮廷に入ってくる若い美女に負けないためのエイジングケアに努める必要があったのはいうまでもないでしょう。

   

02re.jpg

   

実際に、楊貴妃と同じように中国王朝史上、もっとも美への探究心が尽きなかったことで知られる有名な妃に"西太后"がいます。西太后は、体を冷やさないためにいつでも温かいものを食べられるよう、どこに行くにも料理人にかまどを持ち歩かせたり、翡翠を使ったローラーで顔をマッサージしたり(今でいる小顔ローラー)、赤ちゃんのような美肌を手に入れるために母乳を飲んでいたという逸話も残っています。このように、宮廷に暮らす妃たちの美意識の高さ、そして実際のエイジングケアは時代を超えた今でも参考になるでしょう。

   

  1. 古典書に学ぶエイジングケアの始めどき

   

中国の古典書として、最も有名な書物に「黄帝内経(こうていだいけい)」があります。中医学の基礎理論や、鍼灸、気功、養生法などが記されていて、宮廷に暮らす皇帝や妃たちの健康管理には欠かせないものでした。ここでは、黄帝内経内の『素問・上古天真論篇第一』に記されている30歳と40歳のからだの変化に合わせ、エイジングケアの始めどきと簡単な養生法の取り入れ方をご紹介していきたいと思います。

   

03re.jpg

  

2-1 30代がエイジングケアの始めどき

  

「三十歳 五臓大定 肌肉堅固 血脈盛満 故好歩」

(30歳になると、五臓が安定し、筋肉も強まり、血行が充実するため、故に前向きに活動すべき)

  

30代は心も体も最も良い時期なので、この時期からエイジングケアを始めれば、最も良い時期を長くキープできると考えられていました。特におすすめなのが、「肝」の養生。肝には体内の気を巡らす働きと貯蔵する働きがあります。その肝が不調になれば、見た目年齢に影響するシミやそばかすを招きます。そこで、肝に良いとされるジャスミンやローズヒップなど芳香作用の高い薬膳茶を日頃から飲んだり、十二経脈のうち肝にアプローチする経絡・足厥陰肝経に沿って、マッサージをしたりするといいでしょう。また個人の体質によりますが、肝の働きを助ける"温経湯(うんけいとう)"という漢方もおすすめです。

   

2-2 40代からはエイジングケアの本番

  

「四十歳 五臓六腑 十二経脈 皆大盛以平定 ?理始疎 栄華?落 髪頗斑白 平盛不揺 故好 坐」(40歳になると、体を構成する五臓六腑や十二経脈は頂点を迎え安定すると同時に、肌の荒れや顔色の色艶が減退を始め、白髪もではじめる。故に時折やすみたくる)

  

40代になると、心も体も最高潮を迎えるために、いよいよ肌に小ジワやシミ、髪には白髪が現れはじめ、いわゆる老化の始まりと考えられています。そこで、40代からは本格的なエイジングケアを始めたいところ。本格的に取り組んでほしいのが、脾肺の養生です。

 

04re.jpg  

  

今まで何ともなかったのに脂身の肉やジャンクフードを少し食べただけで胃もたれを感じたり、少し動くだけで息切れをしたりするのは、脾肺のエイジングサイン。脾が不調になれば、栄養素の吸収に影響するので、ターンオーバーが遅れ、顔色をくすませる角質肥厚を招きますし、肺が不調になれば、体内の水分代謝がうまく行かず、乾燥による小ジワを招きます。エイジングケアをせずに、そのまま放置をすれば、50代になる頃には顔色が黄色や灰色みを帯びた黄くすみ顔になり、小ジワは真皮層にまで発展し、深いシワが刻まれてしまいます。深いシワがさらに発展すれば、たるみとなり、いわゆるブルドック顔を作られてしまいます。そこで、今まで紹介してきたように、脾は冷たいものに弱く、肺は乾燥したものに空気に弱いです。日々の食生活に気をつけ、三食きちんと食べ、朝は起きたら深呼吸をするなど、生活習慣を整えましょう。

  

05re.jpg

     

その上で、攻めの養生法として、脾と肺の両方の養生におすすめなのが、「高麗人参」です。皆さまも高麗人参が身体に良いというのは聞いたことがあるのではないでしょうか???高麗人参は"補気"の働きが強いため、年齢を重ねることで減退しがちな脾肺の気を補ってくれます。現代でも中国や香港などの中華圏では、公園にいるおじいちゃんやおばあちゃんが高麗人参にお湯を足しただけの即席"高麗人参茶"を持ち歩いて飲んでいるのをよく見かけます。日本ではサプリとしても手に入りますし、韓国系の化粧品ブランドでは、高麗人参のエキスを使った化粧品も発売されているので、チェックしてみるといいですよ。

  

いかがでしたか?エイジングケアの始めどきと体内からできる養生法としての考え方をわかっていただけたら嬉しいです。いくつになっても一番良い状態の自分でいたいと考えるなら、化粧品でのスキンケアに合わせ、遅くても30歳を目安に体内からも養生としてのエイジングケアを始めましょう!

  

■著者プロフィール

 

美容8.jpg

日中美容研究家 濱田文恵

  

自身のニキビ肌をセルフ美容で克服した経緯を経て"キレイ" は自分でも作れることを啓蒙するため一般社団法人日本セルフ美容協会®を設立。毎日のセルフ美容に自身のルーツである東洋と西洋を組み合わせた独自の美養法を提唱する。著書『運命をこっそり変える』セブン&アイ出版。

 

国際中医薬膳師 / 医薬品登録販売者 /日本エステティック協会認定エステシャン / 日本毛髪科学協会認定毛髪診断士

  

公式サイト http://hamada-fumie.info/