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卒業生インタビュー

夢も、日本の未来も。自らの手で実現できる可能性にあふれた仕事【卒業生インタビューvol.8】

2014年、葛西橋に開院。2023年現在東京・千葉に8院を構え、2040年までに100院の開院を目指す株式会社BESTメディカル。その代表である千葉竜一さんと、学生アルバイトの時代から日本健康医療専門学校(以下、ニッケン)の先輩・後輩の関係で千葉さんの背中を追い続けているという市原智さんの軸にあるのは、「成長と夢の実現」です。その熱い思いを聞かせていただきました。

人に喜んでもらった経験がきっかけに

Q:「柔道整復師」の仕事を選んだきっかけがあれば教えてください。

市原 智さん:私は人よりとても手がデカくて(笑)。小さい頃から両親や親戚の肩もみをしては「マッサージ師に向いているんじゃない?」と言われていたのが、この仕事を意識するようになったきっかけです。人に喜んでもらえるって嬉しいですからね。

高校生になって進路を決めようというときに初めて、「柔道整復師」という国家資格があること、資格取得のための専門学校があることを知りました。当時は何の知識もなく、柔道整復師どころか接骨院などの存在すらよく分かっていなかったんです。私は柔道部だったのですが、そういえば大会中ケガをしたときに救護にあたってくれたのが柔道整復師だったのか、と。それくらい知識が乏しかった私ですが、将来、自分の手で人に喜んでもらえる仕事がしたいというイメージだけはしっかりとありました。だから、例えば大学進学などいろんな選択肢があるなかでも「やりたいことに直結することを」という思いは揺るぎませんでしたね。両親も、ただなんとなく進むのではなく「やりたいことを学びたい」という私を応援してくれました。

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Q:ニッケンに入学し、そこでの学生生活はどうでしたか?

ニッケンを選んだ理由は、はっきりと覚えています。
ひとつは、高校の柔道の顧問からの勧めがあったこと。学校見学に付き添ってくれるなどいつも親身になってくださる方だったので、先生の紹介であれば安心だと思いました。もうひとつは、複数の専門学校を見学しましたが、そのなかでニッケンが一番明るく、未来に向けてポジティブな印象を受けたことです。雰囲気だけではなく、"人"もそう。見学では受付の方が気さくに対応してくださり、緊張がほぐれました。通学するなら気持ちよく通えるところがいい、と一択でしたね。

ニッケン時代は、午前中は整骨院でアルバイトを、午後は授業を受け、その後柔道部で汗を流すという日々でした。全部"好き"が原動力だったので、とても楽しかったですね。テスト前は学校のフリースペースで勉強し、テストが終わったら部活の仲間と美味しいものを食べに行くなど、学校生活を満喫しました。でも、整形外科学を教えてくださる梅澤香貴先生の授業は厳しかったな。当時の私にはめちゃくちゃ難しくて、唯一赤点をとってしまい、再試験を受けました。でも、ふり返るとすごく高度かつ実践的な内容で、いまも役立つ教えがいっぱい詰まった内容だったな、と。赤点をとってしまったことも、いまでは忘れられないいい思い出です。

螺旋階段を上るように成長し続ける喜び

Q:仕事の魅力はなんでしょう?「人に喜んでもらう」という夢は叶いましたか?

市原 智さん:柔道整復師の魅力は、治療をしながら、患者さまの状態がよくなっていく経過を見届けられることです。患者さまに寄り添い回数を重ねていくわけですが、その期間や"人対人"の深さは、病院の医者とは比べものになりません。柔道整復師ならではのやりがいだと思います。

それから、つきなみですが「ありがとう」の言葉です。以前膝が悪くて正座ができないおばあちゃんがいたのですが、治療とともに少しずつ改善され、ついにきちんと正座ができたときに院内で泣き始めちゃって。本当に感動しました。

当社の方針でもありますが、私が大切にしていることは本当の意味で一人ひとりに寄り添うことです。当院は高齢者の方に限らず30~50代と中年層の方も多く、例えば、子育ての悩みを抱えたお母さんもいらっしゃいます。お母さんって、腰が痛いからといってそれが子どもに通じるわけもなく、泣けば痛みをこらえて抱っこしなければならないなど、どうしても無理をしちゃいますよね。当院での治療は、まず最初に丁寧な問診をし、さらに治療中も各人が抱えるご事情などを伺って、仮に腰が痛いならそれによって何が一番困るのかなど本当に解決すべきことを突き止めます。ただ腰の痛みを取り除くだけが目的ではなく、腰の痛みがなくなりお子さんをラクに抱っこできる日常が最終目標。ゴールに向けて二人三脚で取り組み、その結果としていただける「ありがとう」は、まさに私の理想の形です。

Q:キャリアを重ねて十数年。見えてきたものはありますか?

柔道整復師の仕事は「十数年のキャリアがあるから大丈夫」なのではなく、向き合えば向き合うほど奥が深く、迷いが出てくることばかりです。
当社の理念として「健康寿命を延ばす」というひとつの目標があります。 それには、"いま"だけ良くするのではなく、いつまでも自分の力で身体を自由に動かせるためにはどう治療するかが課題となりますが、何しろ患者さまは一人ひとり身体も違えば症状も違うので、マニュアルがない。なので、日々勉強あるのみなんです。最近私は、新たなジャンルとして構造医学の分野を勉強し始めました。ですが知識を得るほど、やればやるほど視野が広がるので、更に自分に足りないことが見えてくる、といった感じですね。でも、得た知識は現場ですぐに役立つことも多いので、喜びも大きい。学びと喜びを繰り返して螺旋階段を上るように成長し続けられるのが、柔道整復師という仕事の魅力かもしれません。

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成長の先に「こうなりたい」の実現がある

Q:会社の代表であり専科教員でもある千葉さんから見て、どんな柔道整復師が望ましいですか?

千葉 竜一さん:当社のスタッフには常々、「成長と夢の実現」ということを強く語っています。仕事、社会的立ち位置、プライベートも含めて「こうなりたい」という夢はすべて、成長あってのこと。そして「成長」は、どれだけ自己投資するかにかかっています。自己投資とは、かける労力・お金・時間のこと。その自己投資を十分に行えるよう、当社では教育の機会を設けるほかに働き方改革を進めていて、成長できる環境を用意しています。 成長するためにやるべきことをやり、やれることが増えれば、その先に夢の実現が見えてくる。全部が繋がっているんですね。自分で目標設定をして、それに向けて期日を設け計画を立てて行動し、うまくいかなかったら改善して。そういったPDCAサイクルが大切ということです。

実際にスタッフはみな「自分はこうあるために成長したい」という強い思いを持ち、それに向けてめちゃくちゃ頑張っている者ばかりです。だから、5年後10年後に自分がどうありたいかをイメージし、それに向けて成長し続けられる人なら当社と相性がいいでしょうね。

Q:いまはまだ、具体的な「夢」がわからない学生はどうしたらいいでしょう?

「夢を持て」「そのために行動しろ」って言われても、よく分からないよね(笑)
でも、10年後に自分がどうなっていたいか、どんな生活をしていたいか?なら分かりやすいのではないでしょうか。「こんな生活はイヤだ!」でもいい。

いまは成功してキラキラしている大人となかなか出会えない時代なので、夢と言われてもピンとこないかもしれません。なんとなくやれていればベストというか、当たり障りない場所に落ち着きがちです。でも、例えば「都心のマンションに住んでいたい」といったイメージがあれば、じゃあいくら必要だから、そのためにはどんな行動を取って、いつまでにこうしようという道筋を立てればいい。もちろんそこには成長するための努力が伴いますが、やるべきことが見えてくれば、誰でもやれるんです。いま「なるほど、そうすればいいんだ!」と目を輝かせた人は、見込みありですよ。

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柔道整復師や鍼灸師を目指す人って、センスがいいよ!

Q:柔道整復師・鍼灸師の魅力は何でしょう?

千葉 竜一さん:ずばり、「人に感謝される」「一発逆転がある」「日本を変えられる力がある」の3つでしょう。
この仕事は、お金をいただいたうえで「ありがとう」と感謝されます。患者さまは、誰でもいいわけではなく「あなたに看てもらいたい」と言って通ってくださる方がほとんど。接骨院って、技術と知識があれば繁盛するわけじゃない。技術はあるのが当たり前で、最終的には"人"が問われるのです。考え方や人間性をしっかり磨いたうえで人から求められる存在になれば、それひとつで一生食べていけるでしょう。

そして、一発逆転のチャンスがあるということですね。多くの人は、小さい頃からの勉強の積み重ねでいまがあると思いますが、実は私は専門学校に入るまで、小学生の頃から宿題もやったこともないような人間で(笑)。そんな私が、なんとなく「トレーナーになりたいな~」くらいの軽い気持ちでニッケンに入学したところ、いろんな出会いを経て考え方が変わり、「勉強って楽しい」と思うようになった。仕事を始めれば、頑張れば頑張っただけ所得が増え、立ち位置が変わり、それに伴い社会的に評価されるようになるなど、「仕事って楽しい」ということを知ったんです。その楽しいことをもっと頑張ったらさらに成長でき、気付いたら現在、代表という立場になり、教員にもなれ、家族を支えるだけの生活も手に入れました。私はニッケンで学びや仕事の楽しさを知ったことで、人生の"一発逆転"ができた。やる気になれば、今すぐ「成長と夢の実現」ができる業界なんです。

そして「日本を変えられる力」、それは健康寿命を延ばせる数少ない仕事だということです。医者は対症療法はできても、例えば「風邪をひかない治療」といったことはできませんよね。本気で私たちが取り組めば健康寿命を伸ばせ、すると医療費や介護費用も下がり、増税する必要がない住みやすい社会が待っているというわけです。すごくないですか!?

Q:真の意味での価値に気付いていない人もいるのでは?

先述のように、この業界は計り知れない魅力にあふれています。だから私は、柔道整復師や鍼灸師の資格を取る人ってある意味すごくセンスいいって思っているのですが、同時に、その価値に気付いていない人が多いことが残念なんです。

「業界の価値を理解しておらず、可能性を不意にしている人」、「自身を理解できておらず就職で失敗する人」、「志はあっても国家試験に落ちて道を諦める人」、みんな、もったいない!そんな方を一人でも減らそうと、現在YouTube活動を行っているのですが、そこでは夢の叶えるための道筋の立て方、業界の可能性、国家試験対策などについてお伝えしています。私の"ボヤキ"と称してここでは語れないことも赤裸々に語っていますので(笑)、興味がある方はぜひご視聴ください。

誰もが夢を叶える才能を持っていることに気付いてほしい

Q:同じ業界を目指す学生や若い先生方に、先輩としてメッセージをお願いします。

千葉 竜一さん:「夢って、才能あるヤツにしか叶えられない」と勝手に思い込んでいる人はいませんか?まったくそんなことないんです!人って「こうなりたいな」と想像するとき叶えられるレベルでしか想像できないものなので、逆に言えば、ちゃんと向かえば叶えられるんです。あとは、目標達成はテクニック。ゴールを決めたら逆算して期日に向けて計画を立て、実行すればいい。夢を持つことを諦めずに「自分にもできる」ってことに気付いてほしいですね。

ニッケンで「この業界はほんとすごいんだぜ」ってことを教えてくれた生涯の恩師と出会えたことは、私の人生において一番のラッキーでした。先生に感銘を受け触発された私は、「この業界をもっとよくしたい。社会で発言権を得るためには、接骨院グループを作って仲間を増やし、国内有数の企業に成長させなければ」という目標を設け、現在、その夢に向けて歩んでいるところです。学生時代に10年プランとして計画した独立開業や、学校教育から変革させるために取得した教員免許も、夢の実現に向けた成長のひとつ。私も、スタッフも、会社も、ともに「成長と夢の実現」を。そこに新たな仲間が加わってくれることを、楽しみにしています。

ニッケンとは

人生において、いちばん大事な出会いをくれた場所

― 先生方をはじめ、切磋琢磨し合った同期の仲間たち。人生を変える出会いがあり、この仕事に就いて良かったと思える資格を取れた、人生においてもっとも大切な場所です。

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<卒業生プロフィール>

市原 智(いちはら さとる)さん/株式会社BESTメディカル 船堀駅前りゅうせい接骨院・鍼灸院

日本健康医療専門学校 柔道整復学科 2007年卒業

【国家資格】 柔道整復師

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<卒業生プロフィール>

千葉 竜一(ちば りゅういち)さん/株式会社BESTメディカル 代表取締役 一般社団法人BRA協会 役員
柔道整復師専科教員

日本健康医療専門学校 柔道整復学科 2003年卒業

【国家資格】 柔道整復師