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老若男女を悩ます!【タイプ別】毛穴トラブルの美養生

皆さま、こんにちは!日中美容研究家の濱田文恵です。気温が高くなっていくこの時期は、湿度の上昇と共に老若男女問わず、毛穴トラブルに悩まされる季節とも言えます。ベタつく毛穴を解消するために一生懸命スキンケアをしているのに、なかなか改善が見られないなんてことも。実は毛穴トラブルにはタイプがあり、タイプ別に合わせたスキンケアができていない方も多いのです。今回の東洋美容のヒントでは、毛穴トラブルについての基本をお話し、毛穴トラブルに取り入れていただきたい美養生を伝授したいと思います。

 

  1. 理解しておきたい【タイプ別】毛穴トラブル

  

毛穴トラブルと言えば、肌をベタつかせたり、いちごのようなツブツブとした黒ずみを招いたりする厄介なものですよね。毛穴トラブルを解決するために、洗顔の回数を多くしたり、収れん効果の高い化粧品で肌に負担をかけたりなど間違ったスキンケアをする方が多いのです。まずは自分の毛穴トラブルの原因とタイプを確認してみましょう。

   

1-1過剰分泌のたまり場、「詰まり毛穴」

角質と皮脂が混ざり合い、"角栓"と呼ばれる汚れが毛穴に詰まった状態の毛穴トラブルです。肌の保湿不足により、乾燥した肌を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されたり、日々のメイク汚れをきちんと落とせていなかったりする場合に起こります。そのため、夏場でも化粧水をたっぷり肌に馴染ませる保湿ケアを行いましょう。またメイクをきちんと落とすためのクレンジングや洗顔を心掛けましょう。

  

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特に気温が高い日が続く夏は週に一度はクレイパックや酵素パウダー入りの洗顔料できっちり汚れをオフすることが大切です。

  

1-2空気に触れ酸化した「黒ずみ毛穴」

   

先ほど、紹介した"詰まり毛穴"が空気に触れ、酸化すると角栓が黒ずんでしまい、結果的に「黒ずみ毛穴」になります。黒ずみ毛穴は、毛穴が目立つだけでなく、肌の透明感まで奪うので、早い段階でのケアが必要です。

  

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詰まり毛穴の段階できちんと汚れをオフすることをおすすめしますが、すでにできてしまった場合には、ビタミンC誘導体やコウジ酸などの美白成分が入った美容液を取り入れるといいでしょう。毛穴の黒ずみを取り除く部分パックタイプの化粧品もありますが、適切な使い方が難しく肌にとって必要な皮脂まで奪い、余計に過剰な皮脂を招くという悪循環に陥りやすいので、セルフケアでは避けたほうがいいでしょう。

  

1-3肌の衰えサイン「たるみ毛穴」

   

「たるみ毛穴」とは、皮脂の過剰分泌によるものというよりは、肌の衰えが関係しています。私たちの肌は、表皮・真皮・皮下組織の三層で成り立っていて、そのうち真皮層にあるコラーゲンやヒアルロン酸によって肌が、パンッとした弾力を持てるよう支えられています。しかし、紫外線や紫外線に伴う活性酸素などの影響により真皮層が衰えてしまえば、肌を支える力が弱まり、肌表面にある毛穴もキュッと引き締まった丸い形ではなく、だらんと縦長に緩んでしまいます。

  

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毛穴が緩んでしまえば、皮脂が過剰に分泌されていなくても、自然と皮脂が流れ出てきやすくなり、肌表面がベタベタし、最終的には日中の化粧崩れに繋がってしまいます。

そこで、毛穴ケアというよりはエイジングケアを意識して対策するといいでしょう。特にたるみ毛穴が目立ちやすい頬周りを中心に、エイジング効果の高い美容液をコットンにたっぷり含ませ、毛穴の方向に沿うイメージで下から上にコットンでパッティングし、そのままコットンパックを行うといいでしょう。

  

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もちろん肌の老化を加速させる紫外線にも要注意です。

  

2.【東洋的】毛穴トラブルの美養生

  

2-1 皮脂の過剰分泌を防ぐ!肺養生

   

皆さまは、「皮膚呼吸」という言葉を聞いたことはありますか?中医学では肺は皮毛と繋がっていると考えられていて、肺が呼吸を行うことで、毛穴が開いたり閉じたりするとされています。つまり、肺が不調になってしまえば、毛穴が開きやすくなり、皮脂が過剰に分泌されてしまうので、肌表面の水分と油分のバランスが崩れやすくなるわけです。

上記でお話ししてきたように、皮脂の過剰分泌はさまざまな毛穴トラブルを招くので、毛穴トラブルを防ぎたいなら肺の養生が必要不可欠。

   

2-1-2 肺を癒す養生ツボ

   

一般的に肺は空気の乾燥に弱いため、秋になると弱まりやすいと言われていますが、意外にも夏場も用心が必要なのです。というのも、夏場は冷房をつけた室内にいることも多く、気づかないうちに喉や肺に負担をかけているからです。そこで、今回は肺に関するツボが並ぶ"手太陰肺経"の経絡沿いにある「尺沢(しゃくたく)」、「魚際(ぎょさい)」の二つのツボをご紹介します。

  

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どちらも手にあるので、セルフでケアがしやすい部分であり、例えばスキンケアの最後に手のひらに余った美容液やクリームでそのまま尺沢や魚際のツボを意識して押してあげるようにしてマッサージをするといいですよ。

   

2-2 たるみ毛穴のトラブルを防ぐ!脾胃養生

   

気温が高くなると冷たいものを摂りがちですが、東洋美容のヒントではすでに何度か冷たいものは脾胃に負担をかけるとお伝えしてきました。実は脾胃は肌のたるみにも影響するので、たるみの毛穴トラブルに悩む方は、脾胃の養生が大切になってきます。そこで、冷たいものを食べたいと思った時は、アロエがおすすめ。

  

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アロエは中医学を代表する薬学書「本草綱目」内で、以下のように記されています。

   

"芦?(アロエ)...... "性寒 味苦 無毒,有清熱解毒、明目鎮心的作用" (本草網目)

   

つまりアロエには寒の性質があり、体内の過剰な熱を取り去り、心を落ち着ける働きがあるというわけです。冷たいものを食べたくなったら、アロエ入りのヨーグルトやアロエジュースなどを食べてみてはいかがでしょうか?

  

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日常生活の中でも比較的取り入れやすい食材になるので、手軽に取り入れられるはず。またアロエ成分が配合された化粧水やフェイスパックもたくさんあるので、毛穴トラブルの美養生に取り入れると心強いですよ。

  

いかがでしたか?毛穴トラブルといっても、一口にベタつきを取り去ればいいわけではなく、タイプ別の美養生が必要なのです。毛穴トラブルは見た目の清潔感にも影響するので、老若男女問わずきちんとケアをしていきましょう!

    

■著者プロフィール

 

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日中美容研究家 濱田文恵

  

自身のニキビ肌をセルフ美容で克服した経緯を経て"キレイ" は自分でも作れることを啓蒙するため一般社団法人日本セルフ美容協会®を設立。毎日のセルフ美容に自身のルーツである東洋と西洋を組み合わせた独自の美養法を提唱する。著書『運命をこっそり変える』セブン&アイ出版。

 

国際中医薬膳師 / 医薬品登録販売者 /日本エステティック協会認定エステシャン / 日本毛髪科学協会認定毛髪診断士

  

公式サイト http://hamada-fumie.info/