将来に役経つ情報を発信中! ニッケン知恵袋

美容

ニキビ肌の元凶。マスク時代に知っておきたいニキビの原因と対策法

皆さま、こんにちは!日中美容研究家の濱田文恵です。新しい一年が始まりましたが、今年もまだまだマスク生活は続きます。マスク生活で一番困るのはマスクの長時間着用により、肌が荒れてしまうこと。特にその中でも、マスクで覆われる頬やフェイスラインにできるニキビに悩んでいるという声もチラホラ聞きます。そこで、今回の東洋美容のヒントでは、マスク時代に知っておきたいニキビの原因と対策法について伝授したいと思います。

   

1ニキビができる一般的な原因

    

02リサイズ.jpg

   

一般的にニキビができる原因は、毛穴に皮脂が詰まることから始まります。本来皮脂を排出する毛穴が詰まってしまうので毛穴の下で、皮脂を作っている"皮脂腺"では、分泌しきれない皮脂達が溜まってしまい(白ニキビ)、その皮脂を大好物とするアクネ菌が増殖し、炎症 (赤ニキビ)が起きてニキビができるというわけです。そのため皮脂を詰まらせないことが最も大事です。

  

1-1毛穴に皮脂が詰まる原因~洗顔不足~

   

肌表面は、肌自らが分泌する皮脂や空気中のほこり、女性ならメイク残りなどで、1日の終わりには汚れているものです。洗顔にはこれらの汚れをリセットする働きがあるので、洗顔不足となってしまえば、汚れが毛穴を詰まらせてしまい、結果的に皮脂も詰まらせてしまうのです。

   

1-2皮脂が詰まる原因~ターンオーバーの乱れ~

    

03リサイズ.jpg

    

私たちが目に見えている肌を表皮といいます。表皮をさらに細かく分けると、基底層・有棘層・顆粒層・角質層と四層に構成されていて、基底層から細胞が生まれ、最後は角質層で垢となり、排出されるわけですが、この生成と排出までの一連の流れをターンオーバーといいます。個人差はありますが、約28日間かけて行われるのが理想。しかし生活習慣や化粧品の間違った使い方などによってターンオーバーが乱れてしまうと、新しい細胞が作られず、古い細胞が角質層に長く止まってしまう、または、排出されずに溜まってしまうと、毛穴を詰まらせてしまうのです。

    

1-3 過剰な皮脂分泌

   

十分な洗顔にターンオーバーが整っていても、保湿不足や偏った食生活により、皮脂が過剰に分泌されることがあります。過剰な皮脂は毛穴を開かせるだけではなく、詰まらせてしまうのです。一年を通して肌がベタついたり、思春期をすぎても顔全体にテカリを感じたりする方は、皮脂が過剰に分泌されている可能性があります。

   

2 東洋的ニキビができる原因

    

毛穴に皮脂が詰まることでニキビができるとお伝えしました。では、皮脂の過剰分泌さえ防げばいいのか!...と言うとそうではありません。ニキビに悩む方の中には、朝起きたら突然、ポツリと赤く腫れたようなニキビが出来ていたなんて経験はありませんか?肌を内臓の鏡"と考える東洋では、ニキビは体内の要因と関係が深いと考えられています。

  

04リサイズ.jpg

     

   

2-1脾の失調は白ニキビを招く

   

脾には、食べたものから水穀の精微という栄養に変え、体内の気や血の源にする働きがあります。

体内の気や血が充分に足りていれば、先ほど説明した細胞の生まれ変わりであるターンオーバーがきちんとされます。しかし、脾が失調してしまうと水穀の精微ができず、気や血も足りなくなってしまいます。気や血が足りなくなれば、ターンオーバーも乱れるので、肌表面では角質肥厚が起き、特に白ニキビを招いてしまうのです。

       

2-2胃の失調は赤ニキビを招く

  

胃には、食べたものを消化する働きがあるの周知の通りですが、東洋ではさらに食べたものの中から不要となったものを大腸に降ろす働きがあるとされています。そのため胃が失調してしまうと、食べたものが胃の中にずっと残ってしまい、胃の中で湿熱が発生してしまいます。その結果、体内にこもってしまった湿熱を出すためにも肌表面に熱やグジュっとした膿を伴う赤ニキビを招いてしまうのです。

    

3 【統合美容】マスク時代のニキビケア

  

05リサイズ.jpg

    

3-1 マスク着用した日は丁寧すぎるほどの洗顔を

   

皮脂は皮膚温度により分泌量が変わります。マスクを着用することで、皮膚温度が上がり、マスク内では湿度も上がります。そのため、マスクをしていない時に比べ、過剰に分泌された皮脂と肌表面の汚れが混ざって、さらに湿度により蒸されている状態です。この状態を放っておけば、毛穴にどんどん溜まり、ニキビに発展してしまうので、洗顔を丁寧に行いましょう。

  

06リサイズ.jpg

    

洗顔時は、酵素入りの洗顔料をきちんと泡立てて使ったり、週に一度はピーリングやゴマージュで溜まりがちな角質をオフすることです。

    

3-2 脾胃に負担のかかる食生活をリセット

   

脾胃は、冷たいものが苦手とよく言われるのですが、実は熱すぎるものも負担になるのです。熱い食べ物というのは温度が高いものではなく、東洋的な概念で、食べた後に体内で熱を発するようなものを指します。

    

07リサイズ.jpg

    

例えば、ラム肉やニンニク、ネギや油物なものを指します。もうひとつ、辛いものの常食も控えましょう。辛いものもまた脾胃を刺激し、体内に熱を生じさせると共に発汗によって乾燥させてしまいます。その結果、皮脂は過剰に分泌されてるのに肌自体は乾燥しているために出来る頑固な繰り返しニキビを招いてしまいますよ。

    

3-3 鎮静効果のある化粧水でコットンパック

   

3-2で紹介したような食生活に思い当たる節がある方や赤ニキビに悩まされている方は、鎮静効果のある成分が配合された化粧水でコットンパックをしましょう。潤いを肌に届けつつ、配合されている成分で余分な熱を抑えてあげるイメージです。コットンパックが終わったらそのままパッティングするのもおすすめ。パッティングによって肌温度を下げることができるので、肌に熱を帯びている方にはひんやりして気持ち良いですよ。

   

08リサイズ.jpg

    

[鎮静効果のある成分一例]

アロエエキス・ハトムギエキス・よもぎエキス等

  

3-4 ストレスオフを心掛ける。

   

人はストレスを感じるとアンドロゲンというステロイドホルモン(=男性ホルモン)が分泌されます。いわゆる男性ホルモンな訳ですが、このホルモンには皮脂を過剰に分泌させる働きが。その結果、肌がオイリー状態に傾き、ニキビを招いてしまうのです。そのため、ストレスを感じたら放置をするのではなく、軽い運動をしたり、好きな香りのアロマを炊いてゆっくりお風呂に入ったりと自分なりのリフレッシュ法を取り入れて早めにストレスオフをしましょう。

    

09リサイズ.jpg

   

いかがでしたか?マスク時代の今、ニキビ悩みが尽きませんが、諦めないでくださいね。なんといっても、ニキビは拗らせてしまうとなかなか頑固な肌トラブル。しかし、出来てしまったニキビの原因を突き詰めていき、その原因に合わせた美養法を取り入れれば、徐々に解決していくはずです。ぜひ、参考にしてみて下さいね。

   

■著者プロフィール

    

美容8.jpg

   

日中美容研究家 濱田文恵

   

自身のニキビ肌をセルフ美容で克服した経緯を経て"キレイ" は自分でも作れることを啓蒙するため一般社団法人日本セルフ美容協会®を設立。毎日のセルフ美容に自身のルーツである東洋と西洋を組み合わせた独自の美養法を提唱する。著書『運命をこっそり変える』セブン&アイ出版。

   

国際中医薬膳師 / 医薬品登録販売者 /日本エステティック協会認定エステシャン / 日本毛髪科学協会認定毛髪診断士

   

公式サイト http://hamada-fumie.info/