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秋の老け見え防止!目元のシワに取り入れたい美養法

皆さま、こんにちは!日中美容研究家の濱田文恵です。秋と言えば、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋などが挙げられますが、美容を専門とする私に言わせれば「老化の秋」とも言えるのです。前回の記事でもお伝えしたように、秋の肌は夏の疲れを残しつつ、湿度の低下による乾燥の影響を受けるため、きちんと美肌対策をしなければ一気に老け見えしてしまいます。今回の東洋美容のヒントでは、特に秋に老け見えを加速させてしまう目元のシワについての美養法を伝授したいと思います。

  

1目元のシワができる原因

   

1-1 そもそもなぜ秋になると肌は乾燥するの?

   

秋は湿度の低下により乾燥が激しくなる季節。通常わたし達の肌は、皮脂膜、N M F(天然保湿因子)、細胞間脂質という三つの潤い成分によって、外気の乾燥から肌を守っています。しかし、先ほどお伝えした三つの潤い成分のうち、特にN M F(天然保湿因子)という成分は肌内部の水分を抱え込む性質を持っているのですが、湿度の低下に弱いという欠点があります。そのため、私たちの肌は春夏に比べ、秋冬になると肌が乾燥を感じやすくなるのです。

 

1-2 秋に目元のシワ対策をするべき理由

    

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目元は顔の中でも、皮膚が薄く、刺激を受けやすいパーツ。個人差はありますが、私たちは1日のなかで瞬きを約15,000~20,000回しているのだとか。ただでさえ、瞬きを通して目元に刺激を与えているのに、秋の乾燥が皮膚に加われば、自ずと目元にシワが発生しやすくなるというわけです。シワには段階があり、無表情の際には目立たず、笑うと目尻を中心にチリチリとした線が見えるのが "小ジワ"。無表情のままでも、明らかに目尻を中心に刻まれた線として見えるのが"深いシワ"になります。小ジワであればきちんと保湿ケアを行えば解消できるものなので、早めの対策が鍵。

  

1-3【中医美容発】目元のシワができる原因

    

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中医美容では、目元は体内の五臓六腑のうち、「肝」と関係していると考えられています。肝と言えば、"肝主蔵血"と言って、体内で作られた血を溜め、体内で必要な時に、必要な箇所に適切な量の血を分配するという働きを持っています。目が健やかに働くためには、血が必要なので、肝が不調になると、肝に蓄えられた血が目元に分配されず、目の働きが低下してしまいます。目の働きが低下すれば、ドライアイやかすみ目になってしまいます。ドライアイは瞬きの回数を増やし、かすみ目は視界をぼやかすので、よく見ようとして、焦点を合わせるために目元を細めるようになります。その結果、目元のシワをより招きやすくなってしまうのです。

  

2目元のシワに取り入れたい美養法

  

2-1 アイクリームの活用

 

目元のシワ悩みを解消したいと思ったときに、最も手軽に取り入れられる方法といえば、アイクリーム。今までのアイクリームの場合、肌の表皮層にある角質細胞に働きかける保湿成分や真皮層にアプローチしていくような美容成分を配合したものが主流でした。しかし、2018年に厚生労働省により"ナイアシンアミド"という成分が、シワ改善効果のある有効成分として正式に認められたことで、今ではこの"ナイアシンアミド"を含むアイクリームが各メーカーから発売されています。使用感や金額帯、そのほか各メーカー独自の美容成分が配合されているので、お気に入りのアイクリームを見つけて、取り入れるといいですね。

  

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[おすすめのアイクリームの塗り方]

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アイクリームを使ったことのある方、または現在も使っている方は、どんな風にアイクリームを塗っていますか?よく耳にするのは、下まぶたの目頭側から目尻側に伸ばすようにして塗っていく方法。もちろんこの方法でも間違いではないのですが、目元を引き上げようとして過剰に力を入れてしまう方がいます。これでは余計に目元に刺激が生じ、シワの原因を招いてしまいかねません。そこで、私のおすすめのアイクリームの塗り方をお伝えしますね。アイクリームを指に適量とったら、下まぶたの目頭から目尻に点おきしていきます。その後、優しくぽんぽんとスタンプを押すようなイメージで、目元の皮膚に馴染ませていきます。こうすることで"擦れる"という摩擦が起きないので、目元を労わりながらケアをすることができますよ。

   

2-2目元のシワ対策は肝の美養生が鍵

   

1-3でお伝えしたように、目元は「肝」と関係しているので、肝を美養生すれば間接的に健やかな目元を育むことができるわけです。肝の美養生を聞くと、何か特別なことをしなければいけないのかなと不安になる方もいるでしょう。実際には、肝は乱れた生活習慣によって不調になることが多いので、乱れた生活習慣を見つめ直し、整えるだけでも肝の美養生につながります。例えば、連日の睡眠不足、過度な飲酒や喫煙、人間関係におけるストレスなどが挙げられますので、一つでも思い当たる方はできる所から改善をしましょう。その他、簡単に取り入れられる美養生を伝授しますね。

    

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2-2-1 肝のデトックス時間前に寝ること

夜の11時から夜中の3時は肝がデトックスされる時間帯。そのため11時前に寝ることができれば、寝ている間に肝が養生され、血の巡りがスムーズになり、翌日の肝の働きが健やかになります。

  

2-2-2 日中はこまめに休憩をとること

お昼の13時から17時は肝が疲れを感じる時間帯。この時間帯に目を使うデスクワークをしている方は、1時間ごとに5分間程度の休憩をこまめに取るようにするだけでも、肝への負担が減らせますよ。

  

2-2-3 ストレスオフにおすすめのツボ

肝はストレスに弱いとお伝えしました。肝にストレスが掛かると、体内の気が滞りがちになります。そこで、気を通すようなツボを刺激してあげるといいでしょう。おすすめのツボは、

三陰交。今ストレスを感じているなと思ったら刺激をしてあげましょう。

  

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2-2-4 目と肝によい食薬を取り入れる

食薬とは、古代中国から薬のような働きが期待できる食材のことです。いわゆる薬膳ともいえますね。肝と目に良い食薬と言えば、枸杞の実と菊花、決明子。どれもお茶として飲むことができるので、食後や仕事中にリフレッシュに飲むようにするといいでしょう。

   

3 今年は特に目元のシワを防ぎ、眼差し美人を目指しましょう!

今年は、新型コロナウィルスの影響で、マスクで過ごすことが当たり前になりました。そのため、今まで以上に目元がその人の印象を左右する大切なパーツになったと言えるでしょう。マスクから見える目元がシワシワでは、実年齢よりも老けて見えてしまうのは仕方ありませんよね。深いシワになる前に早めの対策で、眼差し美人を目指しましょう!

   

■著者プロフィール

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日中美容研究家 濱田文恵

  

自身のニキビ肌をセルフ美容で克服した経緯を経て"キレイ" は自分でも作れることを啓蒙するため一般社団法人日本セルフ美容協会®を設立。毎日のセルフ美容に自身のルーツである東洋と西洋を組み合わせた独自の美養法を提唱する。著書『運命をこっそり変える』セブン&アイ出版。

 

国際中医薬膳師 / 医薬品登録販売者 /日本エステティック協会認定エステシャン / 日本毛髪科学協会認定毛髪診断士

 

公式サイト http://hamada-fumie.info/