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卒業生レポート金久保友希さん(スポーツトレーナー養成コース2019年卒・柔道整復学科2020年卒業)

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治療によってアスリートを支えたい

    

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私は子どもの頃から体を動かすことが大好きで、中学校ではソフトボール部、高校ではダンス部に所属していました。高校はスポーツが盛んな学校で、ダンス部の活動はチアダンスがメイン。いろんな部の試合に行って、応援していました。選手として活躍する友だちも多く、ケガや不調のたびに心配していました。友だちからは、整骨院や整形外科の先生に連動して治療してもらって治ったという話をよく聞きました。部によっては、整骨院や整形外科の先生に、トレーナ―として来校してもらうこともあり、スポーツトレーナーという仕事を知りました。チアダンスでは、応援によって選手のサポートをしてきましたが、治療技術によってアスリートを支えたいと思うようになったのです。

    

スポーツトレーナーの資格を取るためには、どこで勉強したらいいのか...。自分で健康医療系の大学や専門学校を調べたりしてみました。大学にも魅かれましたが、3年で卒業できること、チームの帯同など働く現場を体験できることから専門学校への進学を決めました。

    

健康医療系の専門学校の中から、担任や進路指導の先生たちが高く評価して、おすすめしてくれたことをきっかけに日本健康医療専門学校(以下ニッケン)への進学を決めました。

   

   

トレーナーコースと柔整学科を同時に受講

   

中学高校と部活に夢中だった私は、あまり勉強に力を入れていませんでした。でも、ニッケン入学後は、一変して勉強ばかりする生活に。午前はスポーツトレーナー養成コース、午後は柔道整復学科で授業を受けました。

※現在、スポーツトレーナー養成コースは午後のみ授業を実施しております。

         

今までのような一般的な科目ではなく、健康医療という専門分野をゼロから学ぶのですから大変です。テキストを見ても範囲が広すぎて、どこから手をつけていいのかわかりません。そこで、授業中に先生が「ここは重要です」とおっしゃったところを中心に勉強していきました。

    

柔道整復学科は3年間同じ担任の先生ということもあり、かなり親身になって指導していただけました。自分で勉強していても分からないところがあるとまとめておいて、放課後に担任の先生に質問をしていました。専門的すぎる内容の場合は、先生がその科目の先生に確認してくれることもありました。担任の先生には、入学直後の知識ゼロの頃から見てもらっているので、私の学力も性格も全部理解してもらえ、そのうえでの評価やアドバイスをいただけて、本当に頼りにしていました。

    

スポーツトレーナー養成コースは、柔整学科とはちがった難しさがありました。実技がかなり多く、テーピングやトレーニング、ストレッチなども行ないます。部活時代に自己流でやってきたことも、正式のやり方を習ってみるとまるで違います。たとえばスクワットなども、意識するところ・足先の角度によっても、鍛えられる筋肉は全然ちがう。間違ったやり方がケガにつながることもあるので、動画やマニュアルを見ただけで行なうのは危険だなと実感しました。

   

スポーツトレーナー養成コースは2年間で、NSCA-CPT(全米エクササイズ&コンディショニング協会認定のパーソナルトレーナー資格)の認定試験を受けて修了となります。試験前は、ほとんど受験対策の授業となりましたが、それでも試験は難しかった。単なる知識ではなく、応用的な問題が多かったので、それまで得た知識をフルに活用して回答した記憶があります。

   

NSCA-CPT認定試験に合格後は、柔整の国家試験に向けて1年間頑張りました。ニッケンでは、補講組用の問題集があり、補講を受けない人もそれを使って自習することができます。その問題集と過去問をひたすら解いて、試験に備えました。担任の先生からは面談で、苦手科目の克服法やマークシート試験でミスをしないためのアドバイスもいただきました。受験前はかなり焦りがありましたが、ひたすら勉強をして乗り越えました。

  

  

卒業後は整骨院グループ企業に就職

    

ニッケン卒業時には、柔道整復師とNSCA-CPTという2つの資格を取得。夢はトレーナーになることでしたが、その前に治療家としてのキャリアを積みたいと思いました。私は2つの学科を並行して受講していたために多忙で、治療院でのアルバイト経験がなかったのです。ニッケンで行なわれた就職説明会に参加し、鍼灸院・整骨院の「ぷらす鍼灸整骨院」グループの運営など健康に関する事業を行う株式会社SYNERGY JAPANに就職が決まりました。

    

就職後の会社研修は、コロナ禍により自由参加に。例年より時間が短くなったのが残念でした。研修では、同期社員や先生を対象に治療行為をしたり、仕事の基本を学んだりして、実際の治療現場への準備を行いました。準備万端で臨んだものの、初めて患者さんに対応した時はかなり緊張しました。私が配属されたのは市ヶ谷院だったので、サラリーマンの患者さんがほとんど。デスクワークによる体の不調、目、肩、腰の痛みなどを訴える方が多いです。治療によって改善させることはもちろんですが、ストレスによる影響も多いと思い、できるだけ患者さんのお話を聞いて、心身共に楽になってもらうように心がけています。治療終了後「よくなった、どうもありがとう」「また診てください」と笑顔で患者さんから言われる時、(この仕事を選んでほんとによかった)と実感しています。

     

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トレーナーになる夢を叶え、鍼灸学科でさらに研鑽を

    

2020年9月、社内で女性社員向けの研修があり、そこでプレゼンテーションをする機会がありました。私のプレゼンは「高校生の頃から抱いていたスポーツトレーナーになるという夢を叶えたい」という内容。ちょうど会社は、日テレ・東京ヴェルディベレーザという女子サッカーチームと契約をしたばかり。女子のトレーナーが必要だったのですが、私以外にトレーナー志望の女性社員はいませんでした。そこで、私のプレゼンを見た取締役から、ベレーザのトレーナーのお話をもらったのです。私の市ヶ谷院での仕事も見て評価してもらえ、配属されることになりました。

   

最初に鶴ヶ峰院でトレーナーをしていた先生たちの治療を見学。その後、私が選手の治療を行いました。初めてグラウンドに行った時は、とても緊張しました。トレーナー養成コースでもチームの帯同は経験しましたが、先生に引率され数名の同級生と一緒でした。今度は私一人、しかもプロのトレーナーとして、1対1で選手と向き合うわけですから、全然ちがいます。

    

終了後、選手から「体が楽になった。ありがとうございます」と言われた時は、感激して(この選手のために、もっともっと勉強しよう)と心から思いました。ケガや不調を治すだけじゃなく、私が心身をサポートすることで、もっと強くなって活躍してほしい。トレーニング方法などもアドバイスできるようになりたいです。

     

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残念ながら、コロナ禍により現在は帯同していません。収束後、ベレーザのトレーナーとして再びチームに帯同する予定です。また、他スポーツのアスリートやアーティストなどのサポートも行っていきたいと思います。

  

実は私、2021年4月から、ニッケンの鍼灸学科に入学しようと思っています。卒業後、治療院で働く中で、鍼灸の資格があると治療の幅がかなり広がることを知りました。今のままでは、鍼灸の治療が必要な時は、資格者の先生にお願いすることになります。でも、治療現場の経験を重ねるにつれて、自分ですべての治療を行いたいという気持ちが強くなってきました。また、トレーナーとしてもマッサージだけでなく、鍼やお灸を加えて、選手をケアしたいのです。働きながらの通学に不安はありますが、なんとか頑張って資格を取得したいと思っています。

    

これからニッケンに入学する人、治療家を目指す人の中には、勉強が苦手で迷っている人もいると思います。でも、ニッケンの先生方は、学生一人ひとりに向き合ってくれます。自分がやりたいことがある人は、先生たちのサポートを信じて、夢に向かって羽ばたいてください!

       

Profile

金久保友希 Yuki Kanakubo

1998年千葉県生まれ。

2017年日本健康医療専門学校柔道整復学科・スポーツトレーナー養成コースに入学。

2019年NSCA-CPTの資格取得。スポーツトレーナー養成コース卒業。

2020年柔道整復師の資格を取得。柔道整復学科卒業。

ニッケン卒業後、鍼灸院・整骨院の「ぷらす鍼灸整骨院」グループの運営など健康に関する事業を行う株式会社SYNERGY JAPANに就職。市ヶ谷院で治療家としてのキャリアをスタート。

同年秋から、日テレ・ヴェルディベレーザのトレーナーとしての活動も開始。

治療の幅を広げるため、2021年4月からニッケン鍼灸学科に入学予定。