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卒業生レポート 鮫島洋一さん(柔道整復学科・2014年卒業)

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専門知識と技術を学び、国家資格を取得して医療人としてのスタートラインに

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鮫島洋一さん(柔道整復学科・2014年卒業 前列中央)

 

「30歳までに3つの資格を取得、35歳で開業」を決意

 小学校4年生から、ずっと陸上部で短距離走の選手でした。パフォーマンスを上げるために、つい筋肉に負荷をかけすぎてケガばかりしていました。そのため、小中高、そして大学時代と、常に信頼できる治療者・先生方にお世話になってきました。

 特に大学時代には、全日本所属のトレーナーの先生にサポートしていただき、4年生で自己ベストを出すことができました。その先生は、治療の技術もすばらしいのですが、リハビリに関する技術・知識が豊富でした。昔は、スポーツ選手のケガは治療後にストレッチを行い、アドバイスを受けて終了...という治療院がほとんど。でもその先生の場合は、しっかりとした理論に基づいたリハビリを実践。すると、練習に復帰した時の感じが全然ちがうことを実感しました。それ以来、私はその先生を「お師匠さん」と呼び、いろいろと指導していただいています。

 

 大学3年の秋、大学卒業とともに陸上もリタイヤすることを決めた私は、進路について悩んでいました。スポーツ関係の職に興味があり、お師匠さんに相談したのです。

 すると先生は、この業界で働くために必要な資格、さらには取得する順番までも教えてくれました。私はそれを参考に、キャリア設計を行ないました。その内容は、鍼灸マッサージ師、柔道整復師、アスレティックトレーナーという3つの資格を30歳までに取得すること。そして35歳までに独立・開業を果たすこと。

 大学卒業後は鍼灸の専門学校に入学。同級生はみんな年上で、父親ぐらいの年齢の方もいる環境で、視野も広がり勉強になりました。25歳で鍼灸マッサージ師の資格を取得。その後は地元の接骨院で働きながら週末はスポーツトレーナーの仕事をしていました。

 開業までの道程は決めていたので、その短い年数でどれだけ経験を積むことができるかを考えながら、常に動いていました。

 好きで入った業界なので、忙しくても苦しいとは思わず、見ること聞くこと学ぶことすべてが楽しいと感じていました。今振り返ってみると、ずいぶんと忙しい毎日だったな...とは思います(笑)。

  

 

充実したカリキュラム、ていねいな指導で国家試験に合格! 

 

 2011年に日本健康医療専門学校の柔道整復師学科に入学。私は27歳で、同級生のほとんどが18歳。鍼灸の学校とは逆の立場です。

 ニッケンのカリキュラムは非常に充実していて、先生方も親身になって指導してくださいました。そのおかげで、臨床などの理解もかなり深めることができたと思います。

 柔道については、ニッケンの授業が初体験。当初は体の使い方がよく分からず苦手でした。しかし、先生が一からていねいに教えてくださったので徐々にできるようになりました。

 また、校内に筋トレルームがあって、時々利用していました。そこでは、普段接することのない先生や学生と一緒にトレーニングや交流ができ、とても楽しかった。キャンパスライフのいい思い出です。

 ニッケンは国家試験対策も万全でした。対策講義やテストが設けられ、正直大変でしたが、カリキュラムをきちんと消化していけば、国家試験に合格できるシステムになっていると感じました。迷うことなく、そのシステムに合わせて勉強し、特に復習をしっかりやるように心がけ、合格を果たしました。

  

 卒業後は、学生時代からアルバイトしていたある整骨院グループに入社。

 その頃には、鍼灸マッサージ、スポーツトレーナー、整形外科、3つの分野の知識と技術を保有していたので、グループ内の院の院長としての仕事を任されました。

 それまでは、治療者としての技術の研鑽を積んできたわけですが、そこからは経営や組織運営を実地で学ぶことになりました。その立場から見る業界の姿は、いい意味でも悪い意味でも全然ちがいました。非常にいい経験になったと思います。

 同グループでは、マネジメントクラスの教育に力を入れており、私自身が独立志向であることも伝えていたので、勉強会への参加を奨励し、自分の管轄エリアには責任と裁量をもたせてくれました。

 仕事上の課題は、与えられた条件の中で、どのように効率化し収益を上げるかということ。新しい施術メニューを開発したり、治療とリハビリとの融合というテーマに着目したのも、そこでの経験が大きかったと思います。

  

  

大手企業が参入できない「治療×リハビリ」分野に活路を見出す

  

 2018年4月、目標より1年早く、念願の開業を果たしました。

 ニッケン時代の同級生2人と共に、江東区大島に「サモーナスポーツ整骨院」をオープン。

 「治療×リハビリの融合」をコンセプトに、人々のQOLの向上を目標としています。

 ケガの治療や不調の改善にとどまらず、ケガを未然に防ぐこと、より高いパフォーマンスを発揮することを目指して、施設内に施術スペースとトレーニングスペースを共存させています。

 11名のスタッフは、医療系国家資格とトレーナー資格を保有し、知識と経験も豊富。プロ野球、サッカー、テニス、バドミントン、陸上などのプロアスリートのケアや指導実績もあるため、スポーツ愛好家からプロアスリートを対象に、ケガからの復帰、さらにはパフォーマンス向上もサポートしています。

 また、リハビリテーション分野では、痛みの除去、痛みの再発防止のために個々のプログラムを作成。さらにはケガをしない体づくりもサポートしています。

 このコンセプトと施術メニューでスタートした当院を、現在ではプロアスリートから幅広い年代の患者さんまで、多くの方が利用されています。

  

 私が整骨院グループ内の院長のひとりとしてマネジメントに携わった経験は、当院の運営に大いに生かされていると実感しています。

 大手グループをはじめ、さまざまな治療院が競い合う中、私たちが生き残るためにはどうすればいいのか?を徹底的に考えたことから、現在のスタイルが誕生しました。

 リハビリや運動というのは、手間もかかるし属人性が高いため、大手は参入できない領域です。そこに自分たちの勝機があると気づき、治療×リハビリの融合というコンセプトに至ったのです。

 結果的には、当院の中で、ケガの治療、リハビリ、ケガ予防の体づくりやダイエットまでカバーすることができ、それは患者さんや利用者のメリットにもつながっています。

 また、2020年8月には、同じエリアに「ボディケアYAT's」をオープンしました。

 こちらは疲労回復に特化したリラクゼーション施設です。

 サモーナスポーツ整骨院で治療した後も、日々の疲れが溜まったら、早期に回復し、ケガや病気にならないためのボディケアを目的としています。

 整骨院と同じメンバーで施術にあたりますが、将来的には手技にこだわったこの施設で若手人材を育成しようと考えています。手技を磨き上げるのは時間がかかるので、できれば学生時代からアルバイトのような形で、現場で技術を学んでほしいと思っています。また、同業他社の若い人材も受け入れて、業界全体の技術向上も目指しています。

   

 ニッケンは、先生方も明るく接しやすい方が多く、生徒さんは運動経験者が多いという印象があります。専門知識と技術を学び、国家資格という武器を持って、社会に飛び出すには最適の学校だと思います。ぜひ入学して、3年間で卒業、そして医療人としてのスタートラインに立ってください。

 私は自身の経験から、「思考は現実化する」と信じています。それぞれの夢、目標を具体的に描いて研鑽を積み、ぜひ実現してほしいと願っています。

   

  

Profile

鮫島洋一 Youichi Sameshima 

株式会社SAMONA代表取締役

1984年東京生まれ。小中高校、大学時代は陸上の短距離走者として全国大会で活躍。4年生の時、自己ベスト記録10秒7を樹立した。大学卒業後は、鍼灸マッサージ師の資格を取得し、2011年に日本健康医療専門学校 柔道整復師学科に入学。医療現場で働きながら学び、国家試験に合格。卒業後は、整骨院グループの院長として、経営と組織運営を実地で学ぶ。2018年4月、ニッケンの同級生と共に「サモーナスポーツ整骨院」を江東区大島に開業。2020年には、同エリアにリラクゼーション施設「ボディケアYAT's」を開業。プロアスリートからスポーツ愛好家、そして一般のケガや不調に悩む患者さんを対象に、二つの施設で、治療、リハビリ、トレーニングによるケガや病気の予防、疲労回復というニーズに応えている。

https://samona.co.jp/

 

サモーナスポーツ整骨院の紹介はこちら

https://lab.niken.jp/801/

 

ボディケアYAT'sの紹介はこちら

https://lab.niken.jp/802/