在校生Blog
私は少し珍しい進路を歩んできました。
中学卒業後は高等専門学校に進学しましたが、進路変更のため高校に転校。高校卒業後は、スポーツ系の専門学校に進学しました。
専門学校在籍中に、中学・高校の保健体育教員免許が取れる通信制大学も検討しましたが、卒業率や将来への不安を感じ、進路を再考。
現在は日本健康医療専門学校(ニッケン)の柔道整復学科1年生として、国家資格取得を目指しています。
もともとスポーツが好きで、学生時代はソフトテニスと陸上競技をやっていました。
高校でプレイヤーとしての区切りをつけたあと、「これからは別の形でスポーツに関わりたい」と考えたときに思い浮かんだのがスポーツトレーナーという仕事でした。当時は、「スポーツに関われる=スポーツトレーナー」というイメージしかなかったんです。
さらに、自宅から通える範囲でトレーナーの資格が取れる専門学校となると選択肢も限られていたため、その専門学校への進学を決めました。
いとこがニッケンで柔道整復師の資格を取っていたので、資格の存在自体は知っていました。ただ、当時の私は「スポーツに関われる=トレーナー」のイメージが強く、柔整師がここまでスポーツと関わる仕事だとは思っていませんでした。
しかし専門学校で学ぶ中で、アスレティックトレーナー(AT)の資格だけではケガの応急処置などのサポートに限界があることを実感しました。
スポーツにはケガがつきもの。それに対応できないのでは意味がないと感じ、医療系の国家資格に興味を持ち始めたのがきっかけです。
また、ATの資格を取っても、同級生で実際にスポーツ現場で働いている人は一部だけで、多くはフィットネス系の企業に就職していました。
柔道整復師であれば、トレーナー活動をしている治療院に就職するなどして確実にスポーツと関われますが、やはり民間資格だけではなかなかスポーツの現場に入り込んでいくことができないと感じました。これも「トレーナーとしてスポーツに関わりたいなら、やはり医療系国家資格が必要だ」と強く感じた出来事でしたね。
いとこの影響に加え、前の専門学校時代に出会った企業の方の多くが柔道整復師の資格を持っていたことが大きかったです。
その中には「就職後に柔整の資格を取るための補助制度がある」という話もあり、企業側が国家資格を持つトレーナーを求めていることを痛感しました。
周囲にも、専門学校卒業後に柔整の専門学校に進学した先輩や、同級生の中でも柔整を学びたいと話す人も多く、「今すぐ就職するよりも、資格を取って将来の選択肢を広げたい」と思い、進学を決めました。
一番驚いたのは、テストの多さです。
入学してから数か月ですが、授業前テスト、HR内の確認テスト、月ごとのまとめテスト、定期試験、実技試験、模試など、ニッケンでは復習の機会が非常に多くあります。
私は「きっかけがないと勉強に手がつかないタイプ」なので、こうした仕組みはありがたいです。
結果が張り出されることもモチベーションになっていて、「どうせなら上位に名前を残したい」という気持ちで頑張れています。
運動のメカニズムや四肢の筋・骨の知識など、活かせている部分もあります。
ATでは四肢の筋や骨、救急法やリハビリをメインに学びましたが、柔整では体幹・顔面・内臓・脈管系まで含めて、より深く学ぶので同じ科目でも内容の濃さに驚かされます。
解剖学一つとっても、「こんなに違うんだ」と思いました。でも、今はそれを新しく学ぶこと自体が楽しいと感じています。
スポーツトレーナーの資格(アスレティックトレーナーなど)は、すべて民間資格です。
「スポーツに関わる仕事=トレーナー」と考える人が多いと思いますが、実際にケガをしたときにできるのは応急処置と病院への引き継ぎまで。医療類似行為はできません。
一方で、柔道整復師などの国家資格は、治療もできるうえにスポーツトレーナーとしても活動できます。
高校生のときにはこの違いを知らずにATの道を選びましたが、もし今、柔整とATどちらか一つを選ぶなら、柔整を選びます。
スポーツに関わりたい気持ちがあるなら、「医療系国家資格を持つトレーナー」という選択肢があることを、ぜひ知っておいてほしいです。