スポーツトレーナーブログ
アメリカンフットボール 東京ガスクリエイターズのヘッドトレーナー風見先生より、
トレーナーの仕事、そしてEAP(Emergency Action Plan)に関する特別講義をしていただきました。
スポーツ現場や学校、医療・介護の分野で重要な「緊急時対応計画」のこと。
試合や練習中にけがや急病などの緊急事態が発生したとき、迅速かつ適切に対応できるようにあらかじめ準備しておく行動計画で、
特に柔道整復師、鍼灸師という医療従事者、そしてスポーツ現場でトレーナーとしての活動を目指す学生にとっては、「安全管理・リスクマネジメント」の基本知識です。

講義の中では、まず実際のスポーツ現場で起こった事故の動画を見て、学生とともに今後の展開を予測。
心疾患で急に倒れる選手、選手同士の転倒に巻き込まれて場外に落ちてしまった審判など、動画ではたくさんの予測不可能なことが。
しかし私たちが行くスポーツ現場でも、選手だけでなく、審判、コーチ、観客、通行人など、いつ、だれに何が起こるかわかりません。
だからこそ、選手のトレーニングやケガ予防だけでなく、最悪の事態を含むあらゆる事態を予測したうえで、
混乱を最小限にして命を守るための行動をおこなうためのEPAを作成・実行することもトレーナーの重要な役割だと、風見先生は話していました。
本校の学生たちが目指すのは、「国家資格を持った、即戦力となれる治療家・トレーナー」。
それを目指すうえで、技術はもちろん、「命を守る力」を身につけることも大切です。
今回の話を聞き、トレーナーは「かっこいい」「選手の役に立ちたい」という気持ちだけではできない仕事だと痛感しました。
あらゆる事態を考えて視野を広げ、もしもの時に素早く行動できるようEAPの作成や
シミュレーションをしておくこともトレーナーとして大切な仕事だということ、
トレーナーは「命を守る仕事」だということ、スポーツトレーナー養成コースの学生一同、しっかり学ぶことができたようです。
風見先生、貴重なお話ありがとうございました!
